ここから本文エリア 中越沖地震補助金を詐取の疑い 柏崎の建設会社を告訴へ2010年8月6日 柏崎市の建設会社「月橋工務店」=破産=が中越沖地震の補助金を不正に受け取ったとされる問題で、財団法人県中越沖地震復興基金(理事長・泉田裕彦知事)は5日、同社の元社長を詐欺の疑いで告訴すると発表した。6日、柏崎署に告訴状を提出する。 同基金は、被災した会社事務所の解体工事費の半額(3千万円まで)を補助するが、自社従業員で工事した場合は、補助金が請求できない仕組みになっている。 同基金によると、月橋工務店は2008年9月、07年7月の中越沖地震で壊れた自社事務所を自社従業員で解体工事したにもかかわらず、複数の建築業者に工事してもらったとする領収書などを使って補助金を請求し、翌月に約380万円を不正に受け取った疑いがある。同基金が2月、領収書などに名前があった建築業者に確認したところ、どの社も「解体工事はしていない」と答えたという。 同基金は「困っている被災者の支援を目的にした基金で不正請求するという悪質さから、告訴することにした」としている。(大内奏)
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