Mukke さんのエントリー
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disってるんじゃないですよ、純粋に疑問なんです
id:Mikagura
>オストマルクとオストマンの干渉地帯
じっさいその解釈が一番無難だと思いますよ。きっとオストマルク帝国が作った傀儡国家なんですよ(真面目な話,緩衝国という機能を期待するかどうかは別として,ハプスブルク帝国はセルビアを自分の勢力圏内に置こうとして,一時期は衛星国にもしていましたから,やってもおかしくないんですよね。まあモルダヴィア・ワラキアみたいにオストマン側の衛星国とかもアリだと思いますが)。国名は「ヴァルダルスカ」とかw
>BHはヴェネツィア領に
あれBiHっていうかヘルツェゴヴィナだけですよね,多分。ボスナ部分はオストマルク領じゃないかしら。
>クロアチア
そもそもダルマツィアってヴェネツィアなど対岸のイタリア諸国家の影響が強い地域ですからねぇ。沿岸の都市部ではちょっと前までイタリア系がマジョリティでしたし。あそこは内陸部の農村地帯の政治的発言力が上昇したから「スラヴ化」された地域なわけで。ダルマツィア=ヴェネツィア領という設定は妥当に思えます。しかしラグーザの独立は失われてしまうのか……残念。
>オストマルクってほぼ純粋な陸軍国ですね
ですね。なのでヴェネツィアとはそれなりに仲良くしてるはずです,史実とは違って(そもそも史実とは違ってイタリア・イレデンタが存在しないわけで,関係が悪化する要因があまりないんですが)。
>柴宜弘氏の著作
実は柴先生って単著少ないんですよね……やっぱ『ユーゴスラヴィア現代史』は基本中の基本なので,迷ったらそこに立ち返るべきかと。
じっさいその解釈が一番無難だと思いますよ。きっとオストマルク帝国が作った傀儡国家なんですよ(真面目な話,緩衝国という機能を期待するかどうかは別として,ハプスブルク帝国はセルビアを自分の勢力圏内に置こうとして,一時期は衛星国にもしていましたから,やってもおかしくないんですよね。まあモルダヴィア・ワラキアみたいにオストマン側の衛星国とかもアリだと思いますが)。国名は「ヴァルダルスカ」とかw
>BHはヴェネツィア領に
あれBiHっていうかヘルツェゴヴィナだけですよね,多分。ボスナ部分はオストマルク領じゃないかしら。
>クロアチア
そもそもダルマツィアってヴェネツィアなど対岸のイタリア諸国家の影響が強い地域ですからねぇ。沿岸の都市部ではちょっと前までイタリア系がマジョリティでしたし。あそこは内陸部の農村地帯の政治的発言力が上昇したから「スラヴ化」された地域なわけで。ダルマツィア=ヴェネツィア領という設定は妥当に思えます。しかしラグーザの独立は失われてしまうのか……残念。
>オストマルクってほぼ純粋な陸軍国ですね
ですね。なのでヴェネツィアとはそれなりに仲良くしてるはずです,史実とは違って(そもそも史実とは違ってイタリア・イレデンタが存在しないわけで,関係が悪化する要因があまりないんですが)。
>柴宜弘氏の著作
実は柴先生って単著少ないんですよね……やっぱ『ユーゴスラヴィア現代史』は基本中の基本なので,迷ったらそこに立ち返るべきかと。
id:Mikagura
>ジラスの著作
今挙げられたものの他に,
・ミロバン・ジラス(原子林二郎訳)『新しい階級――共産主義制度の分析』時事通信社,1952
というのもあります。こちらは未だに読み込み中です。こういった著作を書いたことが彼の失脚の原因になってくるわけで,カルデリと対比しながら読むと味わい深かったりします。カルデリの回想録もあるのですが,未読ですね。本当にユーゴ史専攻なのか俺orz
>バルカンの亡霊たち
ああ,ここでは戦後ユーゴスラヴィアがあまりにティトーに依存した政治システムを組み立てたために崩壊した,という彼の論が述べられていますね。ただ最近注目されているデヤン・ヨヴィチなんかの説では,ティトーの国家構想というのは既に葬り去られていて,むしろカルデリの国家構想の方がユーゴに致命的な作用をもたらした,という風になってるんですよね。この辺を日本語で紹介している文献には,
・越村勲他『映画「アンダーグラウンド」を観ましたか?――ユーゴスラヴィアの崩壊を考える』彩流社,2004
があります。『バルカンの亡霊たち』は,バルカンに対するオリエンタリズム的偏見に充ち満ちてるんで,その辺割り引いて読まれることを推奨します。
>ライフ第二次大戦史「パルチザンの戦い」
あーこれはざっとしか目を通してないんでもっとちゃんと読みたいです。収録されているフィツロイ・マクリーン准将とチャーチルの会話が秀逸w 落下傘でユーゴに降り立ったマクリーンに向けて,チャーチルが,「で,その時きみはキルトを穿いていたのかね?」
>スターリンの外人部隊
うお,これは知りませんでした。探してみます。多謝。そしてポロンスキは,読まねばならないとは思っているのですが(汗)
>ロスチャイルド
これは本当に戦間期の政治史メインで,パルティザンのことは殆ど扱われないですよ。東欧近現代史やるのならむっちゃいい文献だと思いますが。
今挙げられたものの他に,
・ミロバン・ジラス(原子林二郎訳)『新しい階級――共産主義制度の分析』時事通信社,1952
というのもあります。こちらは未だに読み込み中です。こういった著作を書いたことが彼の失脚の原因になってくるわけで,カルデリと対比しながら読むと味わい深かったりします。カルデリの回想録もあるのですが,未読ですね。本当にユーゴ史専攻なのか俺orz
>バルカンの亡霊たち
ああ,ここでは戦後ユーゴスラヴィアがあまりにティトーに依存した政治システムを組み立てたために崩壊した,という彼の論が述べられていますね。ただ最近注目されているデヤン・ヨヴィチなんかの説では,ティトーの国家構想というのは既に葬り去られていて,むしろカルデリの国家構想の方がユーゴに致命的な作用をもたらした,という風になってるんですよね。この辺を日本語で紹介している文献には,
・越村勲他『映画「アンダーグラウンド」を観ましたか?――ユーゴスラヴィアの崩壊を考える』彩流社,2004
があります。『バルカンの亡霊たち』は,バルカンに対するオリエンタリズム的偏見に充ち満ちてるんで,その辺割り引いて読まれることを推奨します。
>ライフ第二次大戦史「パルチザンの戦い」
あーこれはざっとしか目を通してないんでもっとちゃんと読みたいです。収録されているフィツロイ・マクリーン准将とチャーチルの会話が秀逸w 落下傘でユーゴに降り立ったマクリーンに向けて,チャーチルが,「で,その時きみはキルトを穿いていたのかね?」
>スターリンの外人部隊
うお,これは知りませんでした。探してみます。多謝。そしてポロンスキは,読まねばならないとは思っているのですが(汗)
>ロスチャイルド
これは本当に戦間期の政治史メインで,パルティザンのことは殆ど扱われないですよ。東欧近現代史やるのならむっちゃいい文献だと思いますが。
id:Mikagura
自分もパルティザンとかにはあまり詳しくないんですよね。戦史専門じゃないので。取り敢えず,
・スティーヴン・クリソルド(田中一生他訳)『ケンブリッジ版ユーゴスラヴィア史』恒文社,1980(増補版1993)
にはちゃんと戦況図とかも書いてあります。ただ一部の戦いだけですけどね。他には,
・ヴィルコ・ヴィンテルハルテル(田中一生訳)『チトー伝――ユーゴスラヴィア社会主義の道』徳間書店,1972
が,公式の立場から色々書いています。残念ながらティトーの伝記は,ユーゴスラヴィアの公式史観のものしか日本語では出てないのですよね(英語とかセルビア・クロアチア語に手を伸ばせばもっとあると思いますが。ミロヴァン・ジラスも書いてます)。ヴィンテルハルテルの他に有名なのはデディエルですが,彼も体制側ですし……
日本のユーゴスラヴィア史の草分けである柴宜弘元東大教授は,現地留学時,セルビア・クロアチア語で積み重ねられたパルティザン研究の蓄積のぶ厚さを見て研究テーマを変えたそうです。なのでやはり現地語にあたるしかないとは思うのですが……。Mikaguraさんはどのような資料にあたられていますか? 後学のためにお聞きしたいです。
>民族主義
ただだとすると現在の形のマケドニアがあるのは何故なのかと猛烈にツッコミを入れたいですw あの形になるにはまずバルカン戦争でセルビアが領土をもぎ取ってその上で社会主義体制の下で境界が画定されることを必要としたわけで。
>それに類する事件が無ければ民族主義は興隆しないかも
どうでしょうか。そもそもセルビア民族主義の興隆があったからこそハプスブルク帝国は宣戦布告をせねばならなかったわけで。ああでもあちらの世界のオストマルクはセルビアも含んでいるのか……
>フィンランド系の名前がかわいくて好き
スラヴ系言語の可愛さ原理主義者としては見過ごせませんなw
>ボスキッチ
ありがとうございます。本当に助かります。
・スティーヴン・クリソルド(田中一生他訳)『ケンブリッジ版ユーゴスラヴィア史』恒文社,1980(増補版1993)
にはちゃんと戦況図とかも書いてあります。ただ一部の戦いだけですけどね。他には,
・ヴィルコ・ヴィンテルハルテル(田中一生訳)『チトー伝――ユーゴスラヴィア社会主義の道』徳間書店,1972
が,公式の立場から色々書いています。残念ながらティトーの伝記は,ユーゴスラヴィアの公式史観のものしか日本語では出てないのですよね(英語とかセルビア・クロアチア語に手を伸ばせばもっとあると思いますが。ミロヴァン・ジラスも書いてます)。ヴィンテルハルテルの他に有名なのはデディエルですが,彼も体制側ですし……
日本のユーゴスラヴィア史の草分けである柴宜弘元東大教授は,現地留学時,セルビア・クロアチア語で積み重ねられたパルティザン研究の蓄積のぶ厚さを見て研究テーマを変えたそうです。なのでやはり現地語にあたるしかないとは思うのですが……。Mikaguraさんはどのような資料にあたられていますか? 後学のためにお聞きしたいです。
>民族主義
ただだとすると現在の形のマケドニアがあるのは何故なのかと猛烈にツッコミを入れたいですw あの形になるにはまずバルカン戦争でセルビアが領土をもぎ取ってその上で社会主義体制の下で境界が画定されることを必要としたわけで。
>それに類する事件が無ければ民族主義は興隆しないかも
どうでしょうか。そもそもセルビア民族主義の興隆があったからこそハプスブルク帝国は宣戦布告をせねばならなかったわけで。ああでもあちらの世界のオストマルクはセルビアも含んでいるのか……
>フィンランド系の名前がかわいくて好き
スラヴ系言語の可愛さ原理主義者としては見過ごせませんなw
>ボスキッチ
ありがとうございます。本当に助かります。
id:Mikagura
>表のチトー
もうMikaguraさんがSS書いちゃえばいいじゃないw
>ストパンの世界は、全体的に民族主義が流行らなかった(正しいとされなかった)世界という感じが
でもその割にはマケドニアがあったり(セルビアもないのに何故?),ギリシアが建国されてたりするんですよね。オストマルクが崩壊してなかったりノルウェイが独立してなかったりするのはそう見えるとしても,一筋縄ではいかなさそうです。多分オストマンもちょっと大きなトルコ共和国みたいなもんなんじゃないかな。
>クロアチア人以外にも多勢のエースを生み出す余地はあったんだろうとは思います、ただその機会が巡ってこなかっただけで
それが残念ですが,まあその辺はパルティザンとかチェコスロヴァキア空軍とかハンガリー空軍とかがあればw
>アヴディチ,ミコヴィチ
うーん,そうでしたか。情報ありがとうございます。左手はネタになりそうですね>アヴディチ
>名前は響き重視でつけたいんですが
そうなんですよねぇ! 北欧系とかチェコ系とかアルバニア系とかで格好良い名前や可愛らしい名前のストックは少しはあるんですが自由につけられる余地がなく,かといってひとりで世界を作ることもできず。
>サフェット・”スラヴコ”・ボスキッチ
教えていただいてありがとうございます! このひとの情報,使ってもいいですか? コロコロ苗字が変わるエミナには気の毒ですが……
もうMikaguraさんがSS書いちゃえばいいじゃないw
>ストパンの世界は、全体的に民族主義が流行らなかった(正しいとされなかった)世界という感じが
でもその割にはマケドニアがあったり(セルビアもないのに何故?),ギリシアが建国されてたりするんですよね。オストマルクが崩壊してなかったりノルウェイが独立してなかったりするのはそう見えるとしても,一筋縄ではいかなさそうです。多分オストマンもちょっと大きなトルコ共和国みたいなもんなんじゃないかな。
>クロアチア人以外にも多勢のエースを生み出す余地はあったんだろうとは思います、ただその機会が巡ってこなかっただけで
それが残念ですが,まあその辺はパルティザンとかチェコスロヴァキア空軍とかハンガリー空軍とかがあればw
>アヴディチ,ミコヴィチ
うーん,そうでしたか。情報ありがとうございます。左手はネタになりそうですね>アヴディチ
>名前は響き重視でつけたいんですが
そうなんですよねぇ! 北欧系とかチェコ系とかアルバニア系とかで格好良い名前や可愛らしい名前のストックは少しはあるんですが自由につけられる余地がなく,かといってひとりで世界を作ることもできず。
>サフェット・”スラヴコ”・ボスキッチ
教えていただいてありがとうございます! このひとの情報,使ってもいいですか? コロコロ苗字が変わるエミナには気の毒ですが……
id:Mukke
前から脳内で煮詰まっていたパルティザン部隊のウィッチ化計画メモ。
・ヨヴァンカ・ブロズ(Jovanka Broz)
指揮官。女傑。おっぱいおおきい。指示は雑。「おいおまえあれやっとけ」のレヴェル。根は案外素朴だったりする。血は熱い。元ネタはスロヴェニア人とクロアチア人のハーフ,ヨスィプ・ブロズ(Josip Broz)。
・エーディタ・カルデリ(Edita Kardelj)
「三羽烏」のひとり。眼鏡っ娘。発想が突飛で,ロマンチスト。「おーい戻ってこーい」と言われるぐらい妄想にのめり込むことも。頭脳労働担当。元ネタはスロヴェニア人のエドヴァルド・カルデリ(Edvard Kardelj)。
・ミリャナ・ジラス(Mirjana Djilas)
「三羽烏」のひとり。背が高い。すらりとした頼れるおねいさん。茨城弁。基本純朴な娘さんだが,考えを突き詰めてエーディタ以上に突っ走ってしまうこともある。勇猛果敢な戦士であり,ヨヴァンカの右腕。「わたしのお株を奪わないでくださいっ!」とエーディタから涙目で文句を言われることも。元ネタはモンテネグロ人のミロヴァン・ジラス(Milovan Djilas)。
・サーニャ・ランコヴィチ(Sanja Ranković)
「三羽烏」のひとり。熱血正義感。バルクホルンとそっくり。規則を守らせることに情熱を燃やす。ちょっと頭が固い。妄想スキーなエーディタとはちょっとそりが合わない。元ネタは,セルビア人のアレクサンダル・ランコヴィチ。
……それにしても,ティトーの側近ってキャラ濃いよな。
・ヨヴァンカ・ブロズ(Jovanka Broz)
指揮官。女傑。おっぱいおおきい。指示は雑。「おいおまえあれやっとけ」のレヴェル。根は案外素朴だったりする。血は熱い。元ネタはスロヴェニア人とクロアチア人のハーフ,ヨスィプ・ブロズ(Josip Broz)。
・エーディタ・カルデリ(Edita Kardelj)
「三羽烏」のひとり。眼鏡っ娘。発想が突飛で,ロマンチスト。「おーい戻ってこーい」と言われるぐらい妄想にのめり込むことも。頭脳労働担当。元ネタはスロヴェニア人のエドヴァルド・カルデリ(Edvard Kardelj)。
・ミリャナ・ジラス(Mirjana Djilas)
「三羽烏」のひとり。背が高い。すらりとした頼れるおねいさん。茨城弁。基本純朴な娘さんだが,考えを突き詰めてエーディタ以上に突っ走ってしまうこともある。勇猛果敢な戦士であり,ヨヴァンカの右腕。「わたしのお株を奪わないでくださいっ!」とエーディタから涙目で文句を言われることも。元ネタはモンテネグロ人のミロヴァン・ジラス(Milovan Djilas)。
・サーニャ・ランコヴィチ(Sanja Ranković)
「三羽烏」のひとり。熱血正義感。バルクホルンとそっくり。規則を守らせることに情熱を燃やす。ちょっと頭が固い。妄想スキーなエーディタとはちょっとそりが合わない。元ネタは,セルビア人のアレクサンダル・ランコヴィチ。
……それにしても,ティトーの側近ってキャラ濃いよな。
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