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[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/07/25 08:02
思いつきで書きました、良かったら見てください。
しかし、思っていることを文章にするのは難しいですね・・・。








 その日、世界が終わった。




 久しぶりに地元に帰った。たまたま弟と帰る日があった。

「よー、久しぶりやな。元気しとったか?」

「ニイやんも元気か?」

「当たり前やろ、お前また刺青増やしたな。お前馬鹿だろ?」

「馬鹿バーカ、気にしなければいいだろ」

「まー、どうでもいいけど」



 此処は九州の西にある島。人口は五千人ぐらいの人達がいて 平和にあふれていた。
 ほとんどは爺さん婆さん達が人口の半分を占めている。



「ニイやん、荷物持ったか?」

「うむ、それなら家に帰るか、今日は珍しく:べた凪:だから本土から帰れるな」

「ニイやん、本土って・・・」

「しゃーないやろ、染み付いた習慣は抜けんから!」

「本土って分かる人、島の人間か疎開した戦時中の人達だけだろ?」

「まーそんなことと言うな、禿げろー」

「あああ、決めんな押し付けるな俺が決める」

「お前が?決める?決め付ける?そんなセリフ寝言はほざいていろ」


 うちの弟はやんちゃな馬鹿だ、まーまだ笑える馬鹿だから・・・良くはないけれど。


「母さん元気かな?」

「まー元気だってさ、ニイやん」

「しかし、やっぱり海はいい、母なる海よー俺飛び込む行く」

「ぼけーーー、やっぱりアホだろてめー」

「ちょ、ちょっと待て、落ち着こう。兄ちゃんに手お上げるのか?お兄さんに?」

「あっったりまえだろボケ、アホは殴らないと」

「落ち着け、俺とお前の戦力差は1:10だ!・・・・俺が1だけど」




 そんなじゃれ合いをしている内に島ヘ船が着岸した。
 



「いひゃい(痛い)」

「は?良かったなw」

「お前覚えてろよ・・・」

「何が?w」



「・・・飯を作らないぞ・・・」



 まー、なんと言うことでしょう
 弟はジャンピング・スパイラルDO・GE・ZAを決めました。

「兄ちゃん俺が悪かった、許して下さい、だから飯だけは・・・イヤ婆ちゃんそれは味噌汁じゃない、海藻入れすぎでトコロテンニナッテルカラ
 チガウバアチャンヤメエ、ニクノショウミキゲンガニシュウカンタッテルカラー」
 
 弟は料理が出来ない・・・壊滅的に。

 いい感じで弟のトラウマに当たったらしい・・・婆ちゃんトコロ、おっと俺のトラウマにも、あれのおかげで俺は料理を覚えた
 今ではいい思い出だ・・・絶対。
 
 俺の家は母子家庭で母さんが看護婦だったため、爺ちゃん婆ちゃんにお世話になっていた。
 しかも回りは爺さん婆さん達ばっかりだった、おかげで体はいくら大きくなろうが頭が上がらない。

「バアチャンコノカルピスホトンドミズノアジシカシナイヨ?ダカラ」

 バキ!

「落ち着け愚弟、飯を作ってやるから」

「ホント?本当だよね?」

 やっとあっちから帰ってきた。

「ほら、歩いて帰るぞ家まで2時間だ」

「え?バスは」

「どこぞのお偉いさん達のせいでバスも運営出来なくなったと」

「マジで?こんな炎天下の中で?」

「母さん仕事、呼べる人たち車あっても爺さん婆さん、ほら?歩くしかないだろ?」

「シャーないか、歩くべ」

「帰る前に、タバコをカートンで買って帰るか」

「酒は?」

「焼酎」

「げ!重い」

「ビール買った方がもっと重い」

「そらそうか」 

 
 何だかんだ合ったが家にたどり着いた。


「はーはーはー、、、ちょっとお兄ちゃん島をなめてた、久しぶりに」

「そうか?こんなもんじゃねー?」

 弟は馬鹿だ、が運動に関しては天才だ。しかも何故か絵の天才でもある。なぜ?
 
「ほれ、爺ちゃん婆ちゃんに挨拶せんと」

「そうだな、挨拶しないとご先祖様に挨拶も出来ないからな」



「爺ちゃん婆ちゃん、真央もただいま」

「ただいまー」

 真央はおじさんの娘だ、複雑な事情があり真央だけ爺ちゃん婆ちゃんが引き取っている。真央は可愛い姪っ子だ、もし変な虫がつこうならk・・

「おお、力も武も帰ってきたか」

「言えば、迎えにいたのに」

「力兄ちゃんも、武兄ちゃんもお帰り~」


「爺ちゃんに無理させられないからね~」

「兄ちゃんと同じく」


「そう言えば本土で何か起こったみたいだけど?大丈夫だった?地震でもあった?」

「何?婆ちゃん何か合ったの?」

「俺と兄ちゃん帰って来るまで何も無かったけど?」

「ほら、今もテレビでも速報が出てる」

 その時テレビで出ていた風景は街の映像だった、何処にでもあるような。しかしおかしな所が在るとすれば人が・・・

「武、真央の目をふさげ!」

「真央!」

 弟が真央の目を塞いだと同じく俺はすぐさまテレビの音だけを消した、そこに映っていた映像を小さな真央だけには見せれなかった。

 人が人を食ってる映像を・・・。




 この日世界が終わった。
 
 



[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>2
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 11:38

 まだ妄想が続いたので書いてみます。




 この日世界が終わった




 テレビには人が人を襲っている映像が続いている。
 何が起こっているのか分からない、でも、あそこは前の日まで後輩と飲みに行っていた街、つまり島に行く本土への発着場だった。

「婆ちゃん、次の船来るの何時だった?」
 
「最近船の時間が変わったから覚えてないけど・・・3時間後だったような?何でそんな事を聞くの?」

「爺ちゃん婆ちゃん達に聞いた戦時中と同じ状況になってる。下手すれば人がたくさん来る、これも爺ちゃん婆ちゃんに聞いた話だよ!」

「そうだな~、確かにあの時と同じだ~」

 くそ、爺冷静すぎるぞ。特攻逝きかけたくせに。

 ふと気付くと、まだ弟が真央の目を塞いでいた。すぐにテレビを消し弟に手を下ろさせた。

「ってな状況だけど?まだ電話つながると思う?」

「地震や除夜の鐘突いている時に電話するみたいな状況だし無理だろ?兄ちゃんどうする?」

「どうするかな?とりあえず港はどうにかしないとな」

「まさに、リアル・バイオハザード。あれはゲームだから楽しいのにな~」

「そうだな~」


 こんな軽口を言っているが二人とも仕事場の仲間、友人、親友、そして本土にいる姉と姉の旦那の事を思うと叫びそうになっている。


「力兄ちゃん、武兄ちゃん。お父さんとお母さん大丈夫かな?」

 そのとき真央が声を掛けてきた。
 
「どうした?」

「何でそんなことを聞くんだ?」

 弟がやさしく聞くと真央はゆっくり考えた後

「だって、さっき曾婆ちゃんが地震あったのとか、力兄ちゃんが戦時中とか言っていた。曾爺ちゃんや曾婆ちゃん、それに他の爺ちゃん婆ちゃんに聞いたよ?
 私が生まれるずっとずっと前に前におっきな戦争があった、それのせいで曾爺ちゃんや曾婆ちゃんのお父さん、兄弟、親戚の人達が死んだって!」

「それと同じって力兄ちゃんが言ったよね?」



「あー、ちっくしょ~!」
 俺は声にならない声を上げた。


 
 俺の住んでいる地区では真央が最後の子供になっている。


 
 何処にでも在る地方の話だ、若者は都会に憧れ村を去っていく。村に残りたくても仕事が無いため村を去っていく。
 俺は後者だった、と言うか島の若者は本当は島に残りたかった。しかし仕事が無かった。

 みんな同じ兄弟のように育った、上の年の奴らは下の子達の面倒を遊びながら見ていた。悪い事をすれば鉄拳制裁、
 上の年が悪い事をすればおじさんおばさん爺ちゃん婆ちゃんから鉄建制裁。

 なぜ殴られたのかをちゃんと説明する、下手すればおじさん達同士の殴り合い。



 そして、爺さん婆さん達から戦時中の話を聞かされた。これは島のみんな知ってる、忘れないでくれと言う爺ちゃん婆ちゃん達のお願いとともに。


 
 初めて話を聞いたのは俺の爺ちゃんからだった。
 その日は月の赤い日だった。

 酔っているのに月を見た爺ちゃんが俺と弟を縁側に連れて行ってポツリと話をした。



「ワシは死にかけ、死にぞこないだ・・・」



「?何が爺ちゃん?」

「生きているよ?爺ちゃん?」

 弟は爺ちゃんのひざの上で聞き返した。

「爺ちゃんは飛行機に乗って南海に逝くはずだった、後一週間で。」

「南海に?何しに行くの??」

 俺はそのとき泣きそうで泣かない爺ちゃんを見た。



「島の兄弟と共に同じところへ逝きたかった・・・」



 それ以来、爺ちゃんはその話をしなかった。
 未だに爺ちゃんが何を思っていたのか分からない。

 

 
 後で真央に聞いたが婆ちゃんにその話を聞いたそうだ。


「真央も戦時中の話を知っていて当たり前か~、ミスッタ。」

「シャーない、俺も知っていたし、真央の年くらいで」

「嘘付け~、お前にそんな脳みそ無い!」

「断言するなよ!」

「ちょ、ちょっとまて。またお兄さんに手を上げるのか?お兄さんに!」

「さっきは温かったみたいだし、今度は60%でお相手しよう・・・」

「と、都具絽?」

「いろいろ間違っているわ~」


 それでも、まだ、世界は続いている。







[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>3
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 11:35
 もうゴールしそうです。でもまだ妄想が出たんで書いてみます。
すでに自分でもアレ?と言うおかしなところが出ているので暇があれば直すかもしれません。

 そして、まだゾンビは来ません。




【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>3




「イヒャイ(痛い)」

「ざま!スミマセン。どうか飯だけは・・・」

 っち、覚えていやがった。

「お父さんお母さんは?」

 あ~誤魔化せなかった。いちお体張ったのに・・・。

「分からない。生きているのかも・・・死んでいるのかも!」

 ッヒ、真央から息を呑む声が聞こえた。
 

「武はどう思う?」

「珍しいな、兄ちゃんが俺の名前呼ぶとか」

 そう、俺はめったに武の名前を呼ばない。大抵はタケとしか言わない。
 クソ、弱気になっている。

「力兄ちゃんはどう思っている?」

 こっちも珍しく俺の名前を言っている。二人してこれかよ。

「おじさんの事だ、大抵のヤツより大丈夫だろ?」

「もしくは本土から漁船で帰ってくるとか?」

「真央の為に?」

「真央の為に!」


 っふ、少し気がまぎれた。武が弟でよかったよ。

「武」

「あいよ・・・真央、お前の父さんはそん所そこらの人には絶対負けない。俺達もお前のお父さんが
 負けるとは思わない。お前のお父さんは最強だ!」

「うん、武兄ちゃん」

 そう言って方目を閉じた。
 馬鹿か似合わないウインクして、さて、これからは俺の仕事かな?

「武交代。真央、此処からは俺が話す。真央のお母さんは無理だ、あきらめろ!」

「何で!」

「さっき真央の目を隠しているとき、真央のお母さんが入院している病院が映っていた」

「?」

「あれでは…助からない・・・」

「何で?警察の人いるんでしょ?町の平和を守ってくれるんでしょ?」

「警察の人も一生懸命がんばっているけど・・・、それでも無理だ!すでに病院が襲われていた」

「何に?」

「人じゃないもの、化け物だよ・・・」


 真央の母親は精神がおかしくなって入院していた。こんな混乱の中助かってもすぐに「アレ」
 に襲われるだろう、助けようが無い。


「おかあさーん、おかあさーん」

 真央が泣き始めた、アイツの性で虐待にあっていたのに。

「真央あきらめろ、もう死んだ奴だ」

「ちょ、兄ちゃんなにいっ」

「でもー、でもー」

「死んだら終わりだ、忘れろ!」

「兄ちゃん何を言ってんだよ!真央はまだ子供だぞ!」

「武。子供だからだ何だ?事実を教えてはいけないのか?嘘を教えることが幸せなのか?」


「ぼけが、お前とは違うぞー!」


 突如横から顔を殴られた、腰の入った久しぶりの感触だった。

 頭がふら付いたが殴った奴を睨むと、爺ちゃんがいた。

「いくら図体がでかくなってもお前は子供か!お前に教えただろ、男は女子供を守るしか脳の無い奴だろうが!」

 あーそうだったな、落ち着いたつもりがまだ落ち着いてなかったか。

「だったね~、爺ちゃん婆ちゃんも助けろよ~ってね」

「?そんなこと言っとらんぞ?」

「あー後は俺の言葉」

「でも今度こそ頭が覚めた」

「兄ちゃん本当か?」

 そう言って俺を睨む。

「大丈夫だ、「タケ」」

「本当に大丈夫そうだな、暴走スンナよ」

「スマン」

「謝るのは向こう」

「だな、真央ごめんなさい。本当は病院は襲われていなかった、でも襲われているかもしれない」
 そんな下手な希望を与えたくなかった。ごめんなさい」

「ふーふーふー、おっ母さん助かるかも知れない?」

「もしかすれば・・・」

「お父さんは?」

「あの人だし絶対真央の所に帰ってくる!」

「・・・うん、それでいい・・・」


 あー、くっそーこれだから俺は。もっとうまい言い方無いのかよ。


「タケありがと」

「あんたは俺の兄ちゃんだろ?」

「そう思っていたんだけどな」

「何弱気な?」

「お前こそ、さっき殴ったとき・・・」

「あーやっぱバレタ?」

「ずっと震えていたろ?俺もだ」

「どうなるのかな?」

「どうなろうが「此処は」俺達の物だ!化け物たちのものにはさせない」




「っと言いつつ膝が笑ってるよ?兄ちゃん」



 あーシマラナイ。




 そして今を生きている。




[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>4
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 11:36


 結構妄想出ますけど、やっぱり文章にするのは難しい。




 
 はい、てな分けで島唯一の港に来ました。

「?兄ちゃんなんか省いたような?」

「おっと、そこに触れてはいけない。フレルトセカイノチツジョガミダレル・・・」

「??そうか分かった」

 あの後、盗んだ(爺ちゃんの)バイク(借りた車)で走り出す(法定速度厳守しましたよ?)
 をして来ました。


 運がいいのか悪いのか、俺達の島は絶海の孤島だった。
 島の周りは崖に覆われ、唯一たどり着ける場所は島唯一の港だけだった。


 テレビを見て気がついた人達が港に集まって来た。島唯一の警察官の山口さんもいた。
 他には島の人たが50人位いる、当たり前か・・・。
 ふと気ずくと幼馴染の奴がいた。

「光(ヒカル)久しぶりだな~」

「よ~力、武、半年ぶりだな~」

「久しぶりです光兄さん」

「光タバコ吸うか?」

「辞めていたけど吸うよ」

「ほいヨット、タケも吸うか?」

「それじゃ吸う。」


 三人ともタバコをふかしていた、ふと俺は光に

「此処にいるって事は、見たよな?」

「見なきゃ仕事中にこんな所来ると思うか?」

「光兄さんは「アレ」を見てどう思いますか?」

「相変わらず年上には丁寧にしゃべるな武」

「仕方ないじゃないですか、癖ですよ。それで?」

「まさか現実で「ソンビ」を見るとは思わなかった」

「やっぱり光もそう思うか?」

「テレビで映っていたが、人が人を襲うって言うのか・・・食べてからだいたい
 20分位で人を襲う側に変わっていた」

「さすが、生徒会長。冷静に物事を見ていますね!」

「馬鹿、昔の話だろ?」

「光兄さんも此処に来たということは・・・」

「次の最終便が最後になるだろうな・・・」

「生きて此処に来る人を助けないとな~」

 そんな軽口を言いつつ、やっぱり光も震えていた。






 日が沈む頃、最終便の姿が現れた。



 いつもなら汽笛(船の場合なんていうのかな?)を鳴らすはずなのに音が鳴らない。
 
「ちょっと待て、タケ、光あの速度はおかしいだろ?」

「おかしいと言うか、「皆、離れろ~!!」」

「やばいだろ「逃げろ~」」

 タケと光が叫んだ。
 港にいたみんなが遠くに逃げようと走った。

 
 

 ドガー、ゴンゴンゴンギャリギャイギャリギャリミチミチミチミチミチ


 雷が目の前に落ちたような音がした。後ろを見ると船が無事に?陸に少し乗り上げていた。

「ヤバイ」

「ヤバイだろ」

「ヤバイね~」

 上からタケ、光、俺。

 島唯一の警察官の山口さんが恐る恐る船に近付き始めた。
 俺は山口さんに近寄った。

「だめですよ?山口さん」

 そう言いつつ家から持ってき鉈を両手で震えながら構えて言った。

「捕まえないで下さいね」

「兄ちゃんより俺がもっと捕まる」

 そう言いながらタケは自作の剣を構えた。震えているが。

 タケが昔作った物だ、剣といっても唯の鉄板を剣の形に削ったものだけど、それでも紙がきれたな~・・・。

「そしたら俺も捕まるな?」

 光も震えながらバールを構えている。

 周りを良く見れば皆思い思いの獲物を持っていた。スコップ、つるはし、鉞、斧、鉄バット
 木バット、木刀、鍬、棍棒、唯の木、竹槍、草狩機、チェーンソー?それはヤバイ。
 

 皆で少しずつ船に近づいていった、そのとき

「ギャー」

 辺りに悲鳴が響き渡った。

「誰かまだ生きているぞ」

 船を囲んでいた人の中から4,5人が走り出した。

「不用意に近づくのはきk」

 タケがそう言いかけた時

「誰か生きていんだぞ、ちまちましてられるか!」

「そうだ、臆病者が!」

「おい、助けるぞ」

「おう、分かった!」

 そしてぶつかった拍子に開いた船の裂け目から中に入っていった。

「誰も助けないって言って無いだろ!」

「落ち着いて、力君私達も助けに行こう」

「兄ちゃんが切れるな、普通俺が切れるべきだろ!」

「武お前も落ち着け!」

 残った人達で急ぎながら船に近付いた。
 船にあと少したどり着く時。

「っあー」

「何だこれ?」

「何で、何で動けるんだよ!」

「いだひ、イダイ~ガマレタ、ダズゲデ」

「オイ、誰か手伝ってくれ・・・何で、何で逃げるんだよ?こいつを助けるのを手伝えよ!」

「イヤだ、俺は死にたくない!」

「馬鹿、ダメだそっちには「アイツ等」が・・・」


 ギャーー、イタイタスケテ、ナイゾウガガガガア、ア、アハハッハハハッハハッハハhh・・・。


 声が聞こえなくなった。




 近づこうとした、近付こうとしているのに誰も近づけなくなった。
 





 この時、テレビの向こう側の話がリ現実になった。


 やはり、対岸の火事のように思っていたんだ。


 しかし現実になった。







 それでも今も俺達は生きている。



[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>5
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 11:57
 小学生みたいな文章です。
 こんな駄文を読んで下さる人がいるのかな?と思いつつ投下してみます。

 後気がついたんですが、「学園黙示録」全然絡んでないのでどうでもいいよう  な?・・・。

 後、最後にこんな駄文に感想を下さった方に感想を。




学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>5






 船の近くに誰も近付けないでいた。


「お、おい。さっきの奴等は?」


 村人A、B、C、D、E、Fが船に入っていってから声が聞こえなくなった・・・6人行ったのかよ?


 そんなこんなしている内に、船の裂け目から「奴等」が這い出して来た。
 船に人が乗れるのは最大搭載人数360人。無理して500人位。
 何人乗せていたのか分からないが・・・アレではもっといたかもしれない。

「ちょ、ちょっとヤバイだろ」
 
 まだ言うかタケ?

「死んだかな?」

 冷静に言っているつもりでも、たばこ持つ手が震えてるぞ光。

「落ち着いているね力君」

 何処が落ち着いていると山口さん?。俺の膝は震度8ですよ?

 そんな事を思いつつ。

「ソンビ好きなタケ君。ゾンビはこの後どうするでしょう?」

 愚弟に分かりやすく聞いてみた。

「ゾンビが動きます!」

 やっぱり馬鹿だった・・・。

「「生きている人」を襲うのかな?」

 さすが「元」生徒会長。本当に物事を冷静に見て考えるよな。

「私は島民を守らなければ!」

 っはい、山口さんもアウト。

「山口さんは「島民」を守るのでしょ?此処は前線ですよ?最終防衛ラインでは無いんですよ~」


 奴等の行動は遅い。遅いと言うかアレでは亀と同じ速度だ。


「こいつ等は遅いぞ~。倒せるぞ~、こいつ等は弱い」

 集まっていた島民の内の1人が叫んだ、あ~アイツは島の人からも嫌われている馬鹿のおっさんだったな。

 
 その瞬間、すでに出て来た奴等も、這い出して来た奴等も叫んだ奴に向かって行った。

 声が聞こえただけでいきなり早くなった。声?と言うか音に反応している?

「な、何でこっちに来るんだよ!ぶっ殺すぞ!」

 そいつはまだ叫んでいる、周りで「ソンビ」を相手している人達もいるのにゾンビ共は声を上げた奴の方に行っている。
 音に反応している?。

「ヤバイ、兄ちゃん助けよう!」

「力助けるぞ!」


 そう言っている二人に

「辞めろ、無駄だ!それよりこの道を塞ごう、此処を塞げば時間が稼げる」

 俺は言った。


「でも兄ちゃんあの人が」

「力?どうした」

「山口さん「ゾンビ」よりこちらにいる人達を下げてこの辺りを塞ぎます。
 幸い港の工事をしていたので重機がこちらにはあります!それに船に合わせてバスも到着しています。」

 さすが動かさないでも災害用にバスを残していた長老達だ!

「誰かバスを動かせる人はバスを横一列に停車させて下さい。重機を動かせる人はバスの隙間を防いで下さい。
 残りの人達で隙間と海から人が上がれる箇所をつぶして下さい。」

「だからどうしたんだ力?」

「兄ちゃんいくらアイツが嫌いだからって「また」暴走してるのか」

「違う!違わなくないが・・・あの中に入っても犠牲が増える・・・あいつは嫌いだけどそれでも助けたい。
 でもそれよりもっとやばいことに気がついた!良く考えろ、ゾンビはすでに死んでいる。
 死んでいる奴等が海に入ったからって死ぬのか?」

 っあ!

 話を聞いた皆が気がついた。

 っあー

 またゾンビの中から声が聞こえた。

「光。時間が無い、造る作業はお前の得意分野だろ?」

「お前もな!」

 さすが建設業で働いているだけあるわ。その道の人たちを纏め上げすぐに封鎖し始めた・・・。  
 
 やはり重機の音に反応を返したようだ大丈夫だろうか・・・
 つーか誰かが十tローラーで轢いている。あれ?勝てる?

「タケ、山口さん達に上がれそうな場所を潰してもらう」

「あいよ、兄ちゃんの命令道理動くよ」

「階段は入り口を塞げばいいけど、普通の場所をどう潰せば・・・山口さん分かりますか?」

「私の住んでいた所は雪国でした。雪国では踏ん張れないとこけるんですよ!」

 そんな事を言いながら山口さんが笑った。

「そうか!」

「?どうしたタケ?山口さんが言いたいこと分かったのか?」

「要するにこけさせれば良いんだってばよ!」

 お前はどこぞの忍びか?

 そんなことを事を思いながらタケと山口さんは工事現場から「グリス」を持ってきた。

「そうか~昔俺も使ってたのにコイツのひつこさを忘れてた」

「力君も地面に塗るのを手伝ってくれ!」



「これから俺達は光達の援護をするために・・・人「だった物」を壊します。」



 光の手伝いに行った他の人は20人、山口さん達に渡せる人は10人。
 残り船に行った奴を除いて14、5人。

「あは~、皆さん知ってる人たちばかりじゃないですか~」

「兄ちゃん、知らない人のほうが珍しいから!」

「おう、島崎兄弟。帰ってきてたんだな」

「また、馬鹿してるのか?」

「志摩さんも、谷さんもひどい。俺達の先達は皆さんですよ?」


 ぎゃひゃひゃ、はははー。おまえもな~。馬鹿ばっかりだな~。それこそお前こそ。
 やるか?やるぞ?!

 いい感じに皆壊れていく・・・つもりだった。誰が進んで壊れるか。

 光達に後方を任して十六の志士が出て行く。これは防衛だと思っているが相手はほとんど無敵。
どんなチートだ!
 
 遊びでさえそんな事は無かったのに。

 十六の志士のうち、最初にゾンビに突っ込み五人を瞬殺したのはタケだった。


 タケは剣?刀を作るのが好きで色々な職業に就く内に等々刀匠に成りやがった。
 馬鹿なのに・・・。

 その内、自分が使えなくてはと言いながら、薩摩示現流の免許皆伝を貰っていた。
 ・・・本当に馬鹿なのに・・・。


 気がつけば勝手に自分で唐手と示現流を力技で融合させやがった。
 ・・・・・・馬鹿の一念すげ~な~。

「タケ大丈夫か?」

「何がだ兄ちゃん?」

「狂うなら後回しだ!」

 そう言いながら二番手は俺だった。

「あっはhっはhっははhっははhっははっは~
「「死ね、死ね氏ねしねしねしね死ね~」」


 「狂ったふりもむずかしいね、兄ちゃん・・・」
 タケが俺の様子を見ながら小さくつぶやいた・・・。
 


 八はhっははhhっははhっはあああははっはh~。
 


 狂え狂え狂え狂え~。狂った振りをしろ。タケに一番嫌な役を任せるな!!
 それは年長者の役目だ。
 狂った振りをすれば俺に皆の嫌悪感が集まる。冷静に狂え!狂った振りをしろ。


 しかし、本当に狂った振りなのか?


 十六のうち5人が奴等に食われ、奴等になった・・・。

「武、力、他の人も此処から下がれ、最後の隙間を閉じるぞ!!」

 その瞬間奴等と戦う前から皆と決めていたことをした。

 つまり遠い奴は殿に・・・。

「バカ、タケお前は下がれ!志摩さん谷さんも下がってください!」


 そのとき志摩さんの谷さんが前に出すぎた。
 っあ。

「島崎兄弟、先に帰れ」

「そうだ、餓鬼に此処を任せられるか!」

 谷さんと志摩さんが吼えた。

「だけど・・・」
 
 俺はそう言い掛けたが

「兄ちゃん、さっさと下がらないと先輩達が死ぬぞ !殺す気か?」

 タケが吼えた。

 そうだった、タケの咆哮のおかげで光達が作った隙間から「島」に帰った。

「後は谷さん、志摩さんだけですよ?早くこっちへ」



「光」

 谷産が吼えた。

「一回しか言わない、塞げ」

 続いて志摩さんも同じことを言った。



「谷さん、志摩さん無い言ってんですか?早くこちr・・・」

 俺が言いかけた言葉を塞ぎながら


「「後、イヤだろうが俺達を人のまま逝かして下さい、山口さん・・・」」

 二人ともがそんな事をい言った。


 その後はフィルターがかかった様な感じだった。
 残った人達が俯きながら、高いところに上った、山口さん。二人に。
 腕を構え・・・



















「パン、パーン」


















 嫌に軽い音だった。










 この日この時この場所で14人死んだ。


















 もうすぐ日の光が落ちる。
 人の時間が終わりかけ「逢魔が時」を迎える。
 人と人で無い者達が邂逅する時間、しかしそれが終われば人で無い者達の時間。








 それでも、俺・・・
 いいや、こっちの方がしっくり来る。

 ぼく達は「今」を生きている。




taka様、今村等様。

こんな駄文に感想有り難うございます。
お二方の感想が物凄く嬉しく未だに書いてみました。
いつまで続くのかわかりませんが妄想の続く限り書いて見たいと思います。






[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>6
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 12:00

 誤字脱字、変な文章のオンパレード!酒飲みながら書くとやばいですね!

 本当に直そうかな・・・。


 感想を下さった方の為に頑張って見ます。







【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>6









 二発の銃声の後、俺は家族達の元へ帰った。


 タケは

「この場所は俺が守る、兄ちゃんは爺ちゃんと婆ちゃん。真央をお願い!病院の母さんは俺が絶対守るから・・・」

 そんな事を言っていた気がした・・・。

 初めて人を壊した。タケと殴り合いはした事はよくあるが・・・。


 タケ以外で喧嘩した事はなかったな~、タケ以外だと喧嘩とも言えなかった。
 
 タケは俺と同じで避ける、捌く。
 やばい攻撃には本気で逃げる。
 唯違うとすれば、タケは真正面から叩き潰す。

 俺の攻撃スタイルはほぼ「卑怯な手を使う」だったけど・・・、だって負けたくなかったモン。


 よく「卑怯者」と言われたな~・・・もちろん一部の奴はそんな事を言わなかった。

 卑怯?何それ美味しいの?どうせ負け犬の遠吠えだろ!

 わざわざ相手の優位な喧嘩を誰がするか、人数が多いなら逃げて逃げて逃げて後から1人ずつ潰す。
 
 人数が一緒なら相手を2、3人で囲みながら弱い奴から潰す。

 強い奴が出てきたらワナを張って多人数で潰す。

 
 しかし、いくら「卑怯者」と言われようが人質を取った事は無い。さすがに人道から外れる

 
 そういえば、昔同じタイプなのに攻撃特化の連れがいた。
 アイツは体格を生かし、俺と同じ位の戦法が得意な癖に真正面からでも戦える。

 ・・・嫌な奴だ。

 
 その連れと仲良くなった理由は、あいつも「アレ」が見えた。

 「アレ」は「アレ」だ。気にスンナ。

 最初に奴に言った言葉は。
「あそこにいるよね?」
「居るよね~」
「白いよね!」
「白いね~」
「何で居るんだろ?」
「暇なんじゃ?」

 この一言で仲良くなった。

 同じ奴が居て嬉しかったが・・・

 おかげで他の連れは夜中に俺とそいつの家の近くに近よらなくなった。

 なんていういじめ?
 たかが、ちと影が出たのに…。


 あいつは吊れて帰ったんだぞ!実家に!



 おかげで後文句言われた。ひどい!



「そういえば!あいつ・・・は大丈夫だな~」
 
 あいつは大丈夫だろ!殺しても根性で生き返りそうだしw


 そんな事を・・・考えながら・・・
 
 思い出した。


 鉈が顔にぶち当たる。割れる、切れる、最後には刃が潰れ柄の方で殴る。倒れる・・・。


 いくら「ゾンビ」だろう人を「破壊」した。

 思っていたより簡単だった。鉈を振りかぶり下ろす。
 唯それだけの作業だった。

 
 昔話だったら、おじいさんは海に芝(ゾンビ)狩に。

 シュールだ、言っていて凹んだ。



 震える手でタバコを吸おうとして、周りが吸わない人達だったことを思い出し咥えるだけにした。
 
 ・・・手は未だに震えている。



 元軍人さん(中尉)の爺ちゃんに聞いた。


「人を殺す覚悟って?」

「分からん!」


 雄雄しく言わないで下さいよ~


「人を殺した後って?」

「人それぞれだ…、何も言えん」

 そ・・・うか。

 爺ちゃんも未だにか。

「力兄ちゃん大丈夫?顔が・・・」

 真央がそんな事を言った。そんなに不細工だったんだろうか?俺?

「はっはっは~。いくらおじさんの顔が変だからって、それはさすがに凹むよ・・・orz」


「バヨエーン」食らい過ぎて土星出てきたくらいに落ち込んだ。こちらは一連さ・・・おっと。


「力兄ちゃん大丈夫?」

 真央が上目使いで、涙を浮かばせながら聞いた。いつの間にそんな高等テクを!


「モチロンサ~」


 ちとやばい呪文を唱えてしまった。「目眼手」並みにヤバイ。

 けして魔力みたいなちゃちな「魔力」の暴走では無い。目と眼と手がさよならする位の「萌え」の暴走だから!

 ついやっちゃって踊ってみる。

 ふむ、ヤバイな・・・・・・。






 腰の切れが悪い。








 ちと、ギャグみたいなものみたいな物を入れてみました。
 あれ?いつも入れていたような・・・?
 
 喜んでもらえれば幸いです。



 感想の感想。

 アノニマス様、感想有り難うございます。
 楽しんでもらえたらそれだけで嬉しいです。



[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>7
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 12:09
 キング・クリムゾン


 はい、アレから一週間経ちました。


 今日はいい天気だお天道様有り難う、段々畑には野菜と稲穂が揺れています。

 元気な爺様婆様の趣味のおかげで畑や田んぼに作物があふれています。



 あの後、港には30人体制で警備の人たちが詰めています。
 
 6時間交代で4隊構成です。やっと島の長老達が重すぎる腰を上げてくれました。
 若いと言っても4,50の人達、少数の俺達の年の奴等。


 
 谷さんと島さんの家族には最後を伝えました・・・残りの人達にも・・・。
 これは生き残らせて貰った俺達の仕事。


 罵れられました、泣かれました。それだけならいいのに。


「ありがとう」


 この一言が一番つらいでした・・・



 あの後、タケが何思ったのか刀を作り始めました。島の爺様達が

 「日本男児なら刀だろ!」

 と言う言葉から悪乗りし始めました、手を付けられません。 


 タケの友達も手伝っているのに回りも暴走し始め斬馬刀を造ったときは、婆様特製の味噌汁を皆に振舞ってあげました。


 断れないよう真央に「上目ずかいで渡してね?」と言う一言と共に・・・。


 そしてこの場には屍しかいない、ザマ~。

 っあ、あそこでタケが膝を抱えて震えている。

 「バアチャン、ダカラコレトコロテンダヨ?ミソシルジャナイカラ・・・
 !ヤメテ、ミソシルニシタショリシテナイサカナヲイレナイデ。ナマグサクナッテル・・・」

 いい感じに「また」タケのトラウマにヒットした。
 
 気にスンナ、バアチャンのすごい料理(ダーク・マター)は108あるから・・・

 やめて、バアチャン。ガンバッテミルクガユツクラナイデ!
 オコメガマズイ・・・ハジメテシッタ・・・。



「力兄ちゃん、力兄ちゃんどうしたの?言われた通り皆に渡してきたよ?」


 バアチャン!ソレハカノユウメイナ「エゲレス」リョウリ?ボクオワt

 おっと、かなり深いとこに逝き掛けた。真央がいなければ六界コースだった。と言うか魔王様にあったような?ありがとう天使(真央)さん。ありがと~。

「真央ありがとうな!」

「えへへへ~」

 真央が嬉しそうに笑っている。

「兄ちゃん、なんて危険な行為をすんだ!」

 バカが還って来やがった。

「お前等が悪乗りするからだろう?」

「よく見ろ!光兄さんもいるんだぞ!」

 おおお光るよこんなことで死んでしまうとわ・・・。ヒノキの棒と布の服と百円あげるから逝って来い!

「力ひどいぞ、話は聞いていたが此処まで凄いとは・・・」

 光の膝が震えていた。

「てか、光お前の地区に居なくていいのか?」

「此処のところ、本土から人が来なくなったからな・・・」 


 あの後、三日位までがひどかった。

 ボートで来る奴、観光船で来る奴、漁船で1人本当に来た漢。

 助けられる人は出来る限り助けた。努力のかいがあり島の人口が千人位増えた。


 本当はもっと居たが船の中で奴等になっていた。特に人数が多い船が。

 おかげで島の周りは奴らだらけになった。ま~港しか入る場所がないから守ればどうにかなるが。
 それに時間があるうち光達が港に壁を造った。

 あの造る速さはすごかたな~半日で形にしやがった。本人曰く。


「?金と強度考えなきゃ誰でも出来るぞ?」


 嘘だー、と言ってみた。ただコンクリ打てばいいのに、きっちり鉄筋組んでたろ!某国は竹を入れるんだぞ!

 
 悲しいかな造った人達は無意識でやってた。癖って怖いね!

 おかげで生きている人なら上れる場所を残しつつ守りやすい壁が出来上がった。
 本当に適当?

 今のところ、第三、第四、最終防衛の壁を平行して造っている。
 第三第四の壁は一月、最終防衛は二月かかると光の親が言っていた。

 その間動ける人達で、僅かに奴等が入れそうな場所を歩いて潰していった。
 今の所電気は「まだ」来ている。いつ途切れるかわからないが・・・。

 光達から借りた「ダイナマイト」で範囲の大きい場所は崖ごと壊した。
 ここでもタケの昔やっていた職業が生かされた。

 どうでもいいが仕事移るたびに字(あざな)増やすなよ!
 確か破壊王(デストロイヤー)だったっけ?
 
 
 この名は普通なら1週間かかる場所を二日で更地にしたら周りの人達にもらったっとタケが言っていた。
 俺の前の仕事場でも聞いたことある。曰く造る奴の天敵がいると・・・。

 有限の燃料は島唯一の病院に!誰が何を言わなくとも皆渡した。

 しかし薬が足りなくなっている、母さんが悩んでいた。
 島の病院はある意味そこら辺の街の病院より設備が整っている。機材は少ない  が・・・。

 2日目、壁のこちら側で島民が死んだ、奴等に噛まれたわけでは無い、植物人間 だった人だ。
 酸素ボンベが少なくなる前にボンベを閉じた。
 その方の家族は島に来ないくせに「生かさせてください」なんてバカみたいなこ とを言いやがった。それなら一回でも帰ってこいよ!
 
 この行為は病院の人達の総意だった・・・・。

 そのとき、俺とタケは五回目の防衛をしていた。

 納得はしていないがタケや光、それに島の人たちを守りたかったから。
 爺ちゃん曰く。「嫌でも慣れるぞ?」と言っていた、確かに慣れるかな?

 数えるのも馬鹿らしくなった、十人から数えていない。

「今日は嫌に多いな」

「だな兄ちゃん」

 そんな事を言いつつ。

「タケ脇が甘い!」

 そんな事を言いながら俺自作のクロスボウをタケ後ろのゾンビに放った。
 俺の自信作。十本以上の「竹串」がゾンビの頭に当たる。一回こっきりだけど無 いよりましだ!
 

 タケにも負けす俺も武器を造るのが好きだった。タケは剣と刀、俺は飛び道具。 二人して防具も得意だが・・・

 ちょうしに乗りすぎ、しまいには火薬に手を出したら母さんに泣きながら怒られ た、二人とも。
 母さん泣かないで下さい、マジ凹みますから。

 さらに、餓鬼のころ造った最高傑作は伏せておこう。アレを見られたら・・・。

「兄ちゃんもな!」

 そう考えていたら竹は俺の後ろのゾンビを二人切って蹴り潰した。

 俺、道具を使って一人なのに・・・。


「あれ?漁船が近づいてくるよ?」

「あのままじゃぶつかるだろう?」

「つーか、あれお前達の叔父さんじゃないか?」

「本当だー!ッて言ってもおじさん死ぬよ?兄ちゃん!」

「馬鹿やろ~!叔父さんがアレで死ねばいいのに?」

「力、言動がおかしいぞ?」

「ちょっと、姿を見て驚いてしまった。タケ、あの叔父さんだぞ?アレで死ぬかよ!」

「ですよね~」

 ちょっと和んでみた。

「お前等!ぶつかるぞ!」

 光が叫んだ。港に船がぶつかる瞬間、叔父さんが跳んだ!

「やっぱりか~」

「さすがおじさん」

 娘のためなら火の中、水の中、ゾンビの中だろうが。




 此処に最強の戦士が降り立った・・・かの騎士は娘の為に。





「てめ~らか?俺の娘に手を出そうとする男は!」

 おじさん、女も居ますよ?

 おもむろに叔父さんは持っている鉄パイプを両手に持ちながらゾンビの中に突っ込んでいった。

 ベルセルクのように敵を屠る、おじさんの鉄パイプがゾンビを潰す。一振りで三人が倒れた。
 おじさん人間だよね?

 叫びながら両手の鉄パイプが唸る・・・今度は六人が潰れた・・・

「ゴーオオオオオ■■■■■■■■■■■■■」

 すでに人の言葉ではない!おじさ~ん帰って来い。

「っは。お前等なんで此処に!」

「よかった、本当によかった兄ちゃん。俺達が死に物位で何とかなるかも?見たいな人が止まった」

「タケ違うぞ、間違っている。アレが化け物だ!」

「おーい、二人とも帰って来い」

 光るが言った。っはそうだった!

「おじさん元気だな~」

「兄ちゃん。本当に本土から漁船で帰ってきたな~、かなり本気だったけど」

「?真央はどうした?」

「爺ちゃん婆ちゃんの近くにいるよ?」

「な、何だって~真央を助けないと!」

 叫んで通り過ぎた。

「あの~普通二時間かかるんですが・・・」

 すでに小さくなってる。本当に人間?

「さて、近付く人間はいないな~」

「今日は終わりかな?光兄さん」

「さ~ね~、まだ二日目だぞ?これからは・・・」

「そっか、光~。長老ども動かしてくれないかな~w」

「…ま~気ずくよな~、さすがに皆疲れてるし。力も手伝ってくれるか?」

「・・・無理。俺は交渉苦手だから、そう言えばタケの友達で勇気が居るし・・・アイツもそういうの得意だろ?
 アイツにも犠牲になってもらおう」

「どうしたの?兄ちゃん、光兄さん?」 

「ま~役にも立ちそうも無い古代の生物を相手にしてくる。お~い勇気手伝ってくれ」

 皆の中から勇気が出てきた。

「勇気久しぶりで悪いが光と交渉してきてくれ」

「長老共ですか?」

 さすが、頭の回転が違う。

「任せる、光、勇気スマンな。」



「で、何しに行ったの光兄さんと勇気?」

「此処にいる人達は徹夜で此処を守っている。さすがにこれ以上は無理だろ?
 古代生物達を動かして島の有志を集める。あの長老共が「うん」と言えば島の総意に近いからな~」

「なるほど、でも時間がかかるんじゃ?」

「伊達に島の頭してるんだからやばい事には気が付いているはずだ、重い腰上げるだろう?
 そうしなきゃ皆死ぬ」

「つまり、頑張れば寝れると!」

「そういう事だ。皆さん、あと少し頑張ればコーヒーとお別れして寝れるぞ~」

「その前に風呂だろ~」

「そうだぞ~、生臭くてかなわん。」

 皆が笑いあった、未だ壁の向こうはゾンビだらけなのに、しかも助けた人と比例してゾンビも増えた。

「さて、もう少し頑張るか。島のために」

「「「「「「「お~」」」」」」」





そして僕達は今日も「島の人達」を守っている。



[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>8
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/01 12:18
 今日三作目投下します。


【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>


 キング・クリムゾン


 さらに一週間経ちました、そろそろ稲の刈り入れ時です。

 島に来た本土の方々には人がいなくなった民家に入ってもらいました。
 人がいないと言っても手入れはしてあるのですぐに入れる状態です。

 今日はいい天気です、お天道様ありがとう。昨日は雨が降りました。風神様雷神様竜神様ありがとう。
 
 俺の毎日は基本的に、朝日の出と共に起き、墓場に行って先祖様に手お合わせる。帰って来て朝飯を食べる。え?婆ちゃんの飯は大丈夫かって?
 ふははははは~、真央が飯を作ってくれるんだよ!(ココ重要テストに出ます)、もちろん俺とタケも手伝うが。

 タケ切らせる、これ以上は望まない。俺と真央は調理。

「ふむ、でわ頂きます」

「「「「「頂きます」」」」」

 爺ちゃんの挨拶と共に皆が言った。今日は母さんも一緒だ。叔父さんは毎回泣きながら飯を食ってる。

「力ちゃんも武ちゃんもこの後はどうするの?」

 母様、ちゃん付けはあれほど辞めてっていったのに・・・。

「兄ちゃんは畑仕事に、夜から戦」

「弟は鍛冶場に、同じく戦」

「武ちゃん、また変なことをしてるんじゃないでしょうね?」

 ジト目で見ている。

「べべべ別にナニモシテナイヨ?」

「武ちゃん!」

 愚弟、きょどってるぞ?

「大丈夫だって、変な事をしたら痛い目に合うって分かってるから」

 こいつはあの後婆ちゃん特製の料理(ダーク・マター)を10品食った。その度に膝を抱えていた。
 いい加減覚えろ。

「叔父さんはどうすんの?」

「お~、真央特製の弁当持って港で壁造りだ!ついでに戦だ!」

 そう言えば、光るの親が言っていた。壁造る日数かなり短くなると・・・
 しかも、「普通」二時間かかる距離を走って毎日行っている。
 
 叔父さん。ホント人間?

「母さんはどうするの?」

「お母さんと山に入って、薬草と食べられそうな物を取ってくる」
「夕飯は期待しといてね」

 ふむ、婆ちゃんと山か。

「爺ちゃんは・・・俺と一緒で畑か?」

「ワシは田んぼに行って来る」 

「そうか、腰には気をつけろよ?」

「爺ちゃん年だしw」

 タケがそんな事を言った。

「まだ、若いモンには負けん!」

 この頃そう言うのが癖になっている。


 ご馳走様でしたと共に皆思い思いの行動をし始めた。



「おろ?真央も畑仕事手伝ってくれるのか?」

「うん、昨日は武兄ちゃんの所で手伝ったよ!武兄ちゃんが旨いってほめてくれたの!」
 
 そういや昨日、武が摩訶不思議な塊を持ってニヤニヤしてたな~。あれか。

「そうか、じゃ頑張ろうか」

「一生懸命がんばる!」

 何この可愛い物体?お持帰りしたいが・・・ついでに最強(最凶)が付いてくる。作戦名「命を大事に!」

「やばかった、本当にやばかった・・・」

「?どうしたの力兄ちゃん?」

「ちょっと、命と萌えの葛藤していただけだ」

「命?萌え?」

「気にスンナ!それより他の爺様婆様が集まってきたし」


「おお、真央ちゃん今日もめんこいの!」

「本当に今日も可愛いわね~」

「お菓子いるかい?」

 さすがこの地区のアイドル、爺さん婆さん達が骨抜きDA・ZE!

「御爺ちゃん御婆ちゃんもお元気そうで何よりです」


 ・・・少し覚めた目で見てしまう、同じ子供がいないせいで子供らしく振るえない真央を。
 周りが大人だと、知らず知らずの内にそんな対応を覚えてしまう。

 どうすれば御爺ちゃん御婆ちゃんに喜んでもらえるか。どんな反応すればいいのか。
 本当ならもっと我がままを言うのに。畜生、こんな風にしてしまった・・・俺達みたいに。


「力兄ちゃん、こんなにお菓子貰ったよ?」

「っっ!お礼は言った?」

「うん、ちゃんと言えたよ。皆にほめてもらった」

「そうか、皆さんありがとうございます。お菓子は残り少ないのに・・・」

「気にすんな、どうせ食べるなら真央ちゃんに食べて欲しいから」

「そうだよ~、私達みたいな老いぼれに食べられるより真央ちゃんに食べられた方がいいからね~」


「有り難うございます・・・」

「力坊、相変わらず硬いな~」

「そうだよ、貴方対は私達の子供なんだから~」


「・・・有り難う、爺さん婆さん・・・」

「それじゃ力坊。仕事するかい」



 今日は天気がいいです、青天の中。今日も僕達は生きています。



[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>幕間1
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/03 22:44
 今回は、ミコスリ半劇場です。



 てれれれってて~「タイム何とか井戸~」

「?兄ちゃん「また」狂ったか?」

「いや~拾い損なったフラグを回収しようかと思ってな~」

「?また聞いちゃダメなんだろうな?」

「よく分かったな!ちょっと、守護霊様の技を使いすぎて時間が経ちすぎた・・・」

「それで今からその「何とか井戸」に飛び込もうと」

「その通りだ!」




「兄ちゃん?早く飛び込めば?」

「・・・いや、いざ飛び込もうと思ったら怖くなって・・・」

「なら淵に手を付いて足から飛び込めば?」

「!そうか、いいアイデアだ・・・、しかし分かってるよな・・・押すなよ?」

「分かってるから、早く飛び込めば?」

「本当に押すなよ、絶対に押すなよ?」

「分かってるから・・・」
 
「本当にほっ」

「さっさと逝け!」

 あああああああああああ・・・



 てれてて。にゅい~ん。 「死」




  かなり短いです、次回は過去に戻ります。

 nonoshi様、oimo様感想有り難うございました。
 感想を見てから「あ」と作者が気が付きました。自分で書いてるのに本土から来た人も忘れていました。
 これから過去に戻るので、その時にフラグを回収しに逝ってきます。

 しかし、いきなり仕事が忙しくなり作品を書く速度が遅くなります。

 あと、最後のネタわかる方いらっしゃるかな~。ファミコンゲームで穴に落ちると
 ピュ~~~~、「死」と出てくるんですが・・・。



[20620] 【一発ネタ】学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD <一つの島の攻防>9?
Name: nonono◆2a5bd581 ID:f983d1fa
Date: 2010/08/07 03:48




 感想でつっこまれたのもあり時間を巻き戻します。

 ちなみに核の影響は辺境の場所に在ったため効果は無かったが?にしておきます。

 



 二日目の夜、僕は夜更かしをした・・・。っと言うか寝れなかった。


 一日目は徹夜をしながら二回目の防衛をしていた。二日目の昼には五度目の防衛。

 何も考えなくて良かった。

 島に生き付いた人達を守りながら壁に下がる。生きていた人を守りながら壁に下がる。
 襲われかけている人達を守りながら壁に下がる。襲われた人を見殺しにして残った人を守りながら壁に下がる。
 襲われかけた人を守り、逆に噛まれた知り合いを見殺しにして守りながら壁に下がる。守りながら壁に下がる。守りながら壁に下がる。守りながら壁に下がる。
 壁に下がる。壁に下がる。壁に下がる。壁に下がる。壁に下がる。壁に下がる。
 下がる下がる下がる下がるさgるさがるsgr・・・。

 鉈を振り上げ下ろす。下ろす。下ろす。下ろす。下ろす。下ろす。下ろす…

 刃が潰れたので柄の部分で殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る・・・

 落ちてた誰かの武器でエグル。投げる。刺す。削る。ぶつける。弾き飛ばす。叩きつける・・・


 そんな行動が終わったのは日の落ちる頃、光と勇気が島の有志を連れて戻ってきたからだった。

 最初にいた50人位の人数は、途中から参加した人も居たお陰で70人にまで増えていた。

 それでも、最初の日の14人。二日目で30人奴等に食われてしまった。

 最初の日から居た人達で生き残った人は20人弱。

 半分以上が生き残れなかった。二日目で島の働き手のうち44人が死んだ・・・。44人分の家族を残して・・・。


  
「皆さんスミマセン・・・時間が掛かりました。そのせいで・・・」

「ありっす、光兄さん。」

「そうだ、光、勇気。ありがとう。」

「早かったな~」

「もう一晩でも頑張れたのに!」

「そん~なやせ我慢を~。おっちゃん達寝かけたろ~」

「あははははー。ばれてたか~」

 皆笑っていた。実際もっと時間がかかると思っていた。


「だってよ。光、勇気ありがと」

「そ・・・うか」

「すみません、もっとh」

「勇気!皆が気にしてないことをウジウジ言うな。そのうち禿げろ~!」

「!力兄さん言い切りましたね~」

「勇気~。気にし過ぎると、ホントハゲになっちゃうぞ?」

「・・・分かりました。・・・ありがとうございます」



「これで、家に帰ってもいいのかな?」

「初日組、後は任せろ。次は俺達が島を守るから!」

「それに、後ろで婦人会の人達が炊き出し作ってくれているから。逃げて来た人達と飯でも食ってからゆっくり寝ろ」

「ま~、また来ることになるけどな~」

「仕方ないよな~、男だし」

「男の娘(こ)だしねぇん~」

「!誰だこいつ?いつから居た?」

「ま、失礼しちゃうわ?こんな可愛い男の娘(こ)が居るのに~?」

「やばい!やばい!やばい!何か分からんが、すごくヤバイ!」

「何?一騎当千の者達が震えているだと?」

「眼前の男に対してだと?」

「だから~ん、お・と・こ・の・娘(こ)。ウフ。」

「・・・化け物め!」

「だ~れが、夜中に見たら子供達が夜中に寝しょんべんし。昼間に見たらお爺ちゃんや
 お婆ちゃんが心臓停止するくらいひどい顔ですって~!」

「いや、そこまで言ってないし!」

 ブルアアアアアアアアアアー。
 ぎゃあああああああ・・・。


「あっちは大丈夫そうだな・・・」

「兄ちゃん、何で明後日の方向見てるの?」

「タケ、お前見れるのか?アレを?」

「いい夕日だね~兄ちゃん・・・」


 タケは、エアー・リーディング能力が0.5上がった・・・すくなっ!


 さてと、家に帰るか・・・。



 守護霊様~、助けて~。


 「キング・クリムゾン!」


「すげ!初めてしゃべった」

「兄ちゃん、玄関前でどうしたの?」

「キニスンナ!」

「?分かった?」


 こういう事だけ空気読める弟。


 あの後、近くの沢で血を洗い落とした、あまりにも生臭すぎたためだ。
 けして真央に泣かれたくなかった為ではないぞ!絶対!
 
 沢の近くに花が咲いていたので、匂い消しの為に服にこすり付けた。お陰で服はカラフルになっていた。

 
「今日は母さんも帰ってるって」

「そうか、久しぶりに母さんの料理が食えるな・・・あれ?化けmおっと、叔父さんは?」

「ホントだ、何処に逝ったのかな?」

 タケよ、本音が出てるぞ・・・俺もだけど・・・

 玄関に入ろうとした、その時!


「力兄ちゃん、武兄ちゃんお帰りなさ~い」





 ああ、彼方が私達の鞘(天使)だったのですね?

 



「っは!還って来いタケ!気を抜くとAvalon(アヴァロン)に逝ってしまうぞ!」

「兄ちゃん・・・今度の眠りは・・永く・・・」

「タケ~~~~!」



「還って来ないと、婆ちゃん最凶のリョウリが・・・」

 ボソッと言ってみた。



「俺爆誕!!」

 バカがまた還って来た。そんなじゃれ合いをしながら・・・



 

 やっと帰ってきたんだ・・・。何人も死んで俺達は帰ってきた。
 44人の家族は今どうしているのだろうか?
 
 
 ああ、忘れていたつもりなのに・・・。鉈の感触が・・・。


「武兄ちゃん顔が白いよ?どうしたの?」

「真央なんでもないよ・・・」

「でも・・」

「真央、武兄ちゃん疲れているだけだから。それに昨日は寝てないからね~」

「そうなんだ~」

「だから、今日は俺と武は離れの家で寝るから、飯はいらないって母さんに言ってね?」

「分かった、力兄ちゃん」

「それじゃ俺達は寝るから」

「うん、お休み~」

「真央、また明日な」

「真央お休み」







「兄ちゃん、行った?」

「行ったよ・・・」







「そう言えば焼酎買ってたな。」

「そこにあるよ・・・」







「飲むか・・・」

「飲もうか・・・」







「・・・!今日は月が紅いんだな」

「本当に真赤だね、兄ちゃん」







 その月は何時か聞いた時と同じ赤い月が出ていた・・・


 



「死んだ輩へ・・・」

「生き残らせてもらった人達へ・・・」








「「乾杯!!」」









 そして、空が明るくなるまで二人で月を見ていた。






----------------------------------------------------------


 今回特に意味はありません。

 何と無く書いてみました。

 今度は全力全壊でふざけてみようかな~と思っています。
 
 季節的に自分が今まで体験した霊態現象の話でもいいのかな~とも思っていますが、有り過ぎて書ききれないのであきらめます。

 

 
 感想の感想

 モルディギアン様感想ありがとうございます。
 作者は漫画とアニメは見ていましたが、原作キャラが全く関係ない文章が頭にひらめいた辺りから
 「どうでもいいんじゃね~?」と思い暴走しながら話を作っています。
 あと、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
 


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