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3カ所に初の国営更生施設 法務省、再犯防止狙い
法務省は28日までに、刑務所での更生が進み仮出所の対象なのに、民間の更生保護施設が入所を拒否するため仮出所できない受刑者を受け入れ、社会復帰のプログラムを実施する「自立更生促進センター」を福島、京都、福岡の3都市に設置する方針を固めた。
国が運営する仮出所者対象の「更生保護施設」は初めてで、2007年度以降にスタートさせる方針。満期出所者よりも仮出所者の方が再犯率が低いというデータがあり、社会の中での処遇で更生を促進、再犯防止につなげるのが狙いだ。
法務省などによると、仮出所者は保護観察の対象となるが、保護観察は「一定の住居に居住する」ことなどが条件のため、身を寄せる先がない受刑者の仮出所は認められないのが実情。
こうしたケースでは従来、民間の更生保護施設が受け入れ、就職・生活指導を行うなどして社会復帰を支援しているが、薬物事件などの受刑者は地域住民の反対が強いため、受け入れを拒否され、仮出所できないケースが多いという。
【共同通信】
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