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【集う】祖父たちの戦争体験をお聞きする孫の会 (2/2ページ)
終戦間際の昭和20年8月11日、軍官学校生徒隊に新京守備のため、動員令が下される。西川さんらは爆薬を渡され、自分用のタコツボを掘って、ソ連軍の戦車を待った。“1人1車両爆破の特攻作戦”である。
「ところが15日朝になってもソ連軍の戦車は来ない。侵攻のスピードが速すぎて補給が追いつかず、途中でエンコしてしまったのです。もし補給が間に合っていたら、私たちはあのばかでかい戦車に蹂躙(じゅうりん)されていたでしょうね」
終了後は、熱心に耳を傾けていた若い女性たちから質問攻めに。「満州国の実態は?」「日本への引き揚げの様子はどうだったのですか」…。こんな話は学校の授業じゃ聞けない。(喜多由浩)