とんかつ店殺人事件で３４歳男を逮捕　春日部 (1/2ページ)

　埼玉県春日部市一ノ割のとんかつ店「どん」で７月２５日未明、頭から血を流した同店店主、麻生義久さん（５８）＝越谷市大房＝の遺体が見つかった事件で、春日部署捜査本部は５日、殺人の疑いで、住所不定、無職、大屋学容疑者（３４）を逮捕した。

　捜査本部の調べでは、大屋容疑者は７月２４日午後１１時４０分ごろから翌２５日午前０時２０分ごろまでの間に、同店で、麻生さんの背中などを包丁のようなもので複数回刺して殺害した疑いがもたれている。

　捜査本部によると、大屋容疑者は「店主と飲食代金の支払いをめぐってトラブルになり、カッとなってやってしまった」と供述しているという。また、大屋容疑者は凶器について「店にあった包丁で刺した」と供述しているという。

　捜査本部は現場に大屋容疑者の保険証が残されていたことなどから、事件後、同容疑者の行方を追っていた。捜査本部では、大屋容疑者が春日部市内のネットカフェなどを転々としていたことを確認。５日午後１時すぎ、捜査員がさいたま市岩槻区のパチンコ店で大屋容疑者を発見、任意同行を求めた。