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【北陸発】デカばあちゃん天国へ いしかわ動物園2010年8月6日
推定58歳、ご長寿世界2位長寿日本一として親しまれ、石川県能美市のいしかわ動物園で飼育されていた雌のカバ「デカ」(推定五十八歳)が五日午後に死んだと、県が同日発表した。人間なら百十歳ほどに相当し、フランス・カバ協会の長寿番付によると、世界で飼育されている中で二番目の長寿だった。(山本真士) 園によると、同日午後四時十分ごろ、カバ舎の屋外プールで横向きに沈んでいるのを担当飼育員が見つけ、死んでいるのを確認した。 午前九時前には朝食として出された、青草と干し草などを混ぜた餌をいつもと変わらない様子で食べ、午後三時にも担当飼育員が夕食を食べ始めたのを確認しているため、その後に死亡したとみられる。四日も特に変わった様子はなく、食欲もあったという。 一九五二(昭和二十七)年、野生のカバとしてアフリカで生まれたとされるデカは、五三年に菓子メーカー「カバヤ食品」(岡山市)が購入。当時は「カバ子」の名前で東海地方や西日本などをキャラメルの宣伝に回った。その後、岡山市や北九州市の動物園を経て、六二年三月にいしかわ動物園の前身の金沢動物園に移ってきた。十五年間に十五頭を出産した。 いしかわ動物園によると、カバの平均寿命は三十五〜四十歳程度。米・インディアナ州のメスカー公園動物園で飼育されている五十九歳の雌のカバ「ドンナ」に次ぐ長寿だった。 いしかわ動物園は今後、解剖して死因を調べる。県民に長く親しまれたことから、一般来園者も参加できる形で「お別れの会」を開く予定。六日には献花台を置くことにしている。
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