カラーリング Q&A PART1
カラーリング Q&A PART2
基本編の最後です。
Q6 カラーリングって髪が傷みますか?
A6
はい、傷みます。
傷むと言っても大小があるので、極力傷まない様なカラーリングを心掛けていますが、傷まない事は無いです。
100%天然のヘナで染めたカラーリングであれば傷まないでしょうが、少しでも薬品が入っていたらごくわずかかもしれませんが、ダメージはあります。
もし髪を極力傷ませないでキレイに伸ばそうとしている最中なら、あまり毛先にカラーリングをせず根元の伸びてきた部分だけの修正(リタッチ、もしくはリドゥと言う場合があります)が傷みを考えた場合はいいかもしれません。
やはりカラーリングをした時は、サロンでのトリートメントや家でのトリートメントに気を使う必要があります。
前に述べた様にホームカラーは誰でも髪が染められる様に強い薬品で出来てますので、サロンでのカラーリングで同じ明るさにするより傷みます。
サロンでのカラーリングでも明るめのカラーは、それだけ髪の中の成分を削るのでダメージが大きいです。
髪を明るくしたい時にストレートやデジタルパーマをかけていた場合は、毛先のダメージの状態を見て、必要な分だけ切る、もしくはあまり明るく出来ない場合がありますのでご注意下さい。
Q7 カラーリングってしみませんか?
A7
薬剤である以上は人それぞれに相性があります。
人によって個人差がありますので、今までしみた経験のある方は担当のスタイリストにご相談下さい。
カラーリングの成分(ジアミン等)にアレルギーのある方は基本的に染める事が出来ません。根元に付けないホイルワークでもかぶれる人もいるのでお勧め出来ません。
今までしみた事が無いのに今日はしみる!!という方は、健康状態に何らかの原因があるかもしれません。
風邪を引いている時は、体が薬品に過剰に反応しやすいので、しみやすいです。
女性の場合は、妊娠中、生理中はホルモンバランスの変化、体温の変化がありますので、普段のカラーリングではしみなくてもこの様な状態の中ではしみやすかったりしますのでご注意下さい。
1回しみたからそれから先もカラーリングするたびにずっとしみる、というのも無いです。
ただ、しみた経験のある方は同じ事があるかもしれないので担当のスタイリストにお伝え下さい。
Q8 カラー用シャンプー&トリートメントって何?
A8
ザックリ言いますと、カラーリングをした髪の色保ちを良くする為のシャンプーとトリートメントです。
普通のカラーリング(白髪染めを含む)はシャンプーをするとどうしても色が抜けてしまいます。
色が抜ける.....というのはA3で答えた様に、カラーリングは色素を抜いて染料を入れるという仕事をしているのですが、その染料がシャンプー剤によって流出してしまうので、徐々に染料が抜けていきます。
でも黒毛(地毛の色)には戻りませよね?
これは色素を抜いているので地毛の色には戻らず、色素を抜いただけの状態になってしまうのです。
よくカラーリングをすると一ヶ月位して赤茶っぽい毛の色になる、と言われる事があります。
これはそのお客様自身の髪の毛に赤味が多く含まれているため、カラーリングで入れた染料が無くなった後に元々毛にあった赤味が見えてきて赤茶になる現象です。
長くなりましたが、この染料の流出を抑える為の成分がカラー用シャンプー、トリートメントには普通のシャンプー、トリートメントより入っています。
あとカラーリングには髪のPHをアルカリ性にしてしまう性質があります。
そのPHを正常である中性に持っていく為にカラーリングのシャンプーは弱酸性である事が多いです。
中性に戻す事でも、カラーの持ちは良くなります。
実際試した事がありましたが、色保ちはカラー用のシャンプーとトリートメントの方が良かったです。
色を長持ちさせたい場合は迷わずカラー用のシャンプーとトリートメントを選びましょう。
Q8 パーマとカラーはどっちを先にやれば良いの?
A8
全体を明るくしたい、全体を暗くしたい、ハイライトを入れてコンロラストを付けたい、前にカラーしたピンクっぽいカラーリングの色が気に入ったから同じ様な色にしたい....
この様な場合はパーマを先にした方が良い場合が多いです。
毛先にだけかけるパーマ、全体にウェーブ状にかけるパーマ等、かけるパーマのスタイルにもよりますが、パーマ液をつける事によってカラーの染料が流出しますので、全体の色を変えたとき、せっかくの色がパーマ液で全て流れてしまう事になるからです。
伸びて来た根元の部分を毛先の色に合わせたいリタッチの時には、パーマを先にする場合もあります。
担当するスタイリストが判断しますので、もしカラーリングとパーマを同じくらいの時期にしたい時は御予約の際にご相談下さい。
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今更、何か聞けない疑問を集めて、お答えしていきます。
引き続き基本編になります。
Q3 カラーリングとヘアマニキュアの違いって何?
A3
ザックリ言いますと、根本的な髪を染めるメカニズムが違います
カラーリングは毛の中に入って染まります。
マニキュアは毛の表面を染めます。
これだけだと足りないと思いますので詳しく説明していきます。
カラーリングと言いますが、薬の作用は大きく分けて2つの仕事をしています。
一つは髪の中にあるその人の地毛の色を作っているメラニン色素という物質を削って、髪の色そのものを明るくする作用。(脱色作用)
もう一つは、カラー剤に入っている染料を髪の中に定着させる作用。(染色作用)
この2つの作用はカラー剤の一剤と二剤を混ぜて起こる化学反応によって作用しています。
何も染めていない毛からオレンジブラウンにしたい場合、髪に塗ったカラー剤が、まずカラー剤が入るスペースを作る為にメラニン色素をある程度抜いて茶色い髪になります。
求める明るさによってこの脱色作用の強さは変わります。
その後に化学反応によって出来た染料が髪に定着してオレンジブラウンになるのです。
カラー剤を塗るという1つの作業で2つの仕事。
良い仕事してます。
対してマニキュアですが、ネイルのマニキュアと同じ様に髪に表面にくっついて染まります。
明るくする作用がないので、黒い髪にマニキュアを塗っても明るくならないですし、ハッキリと色が見える事もないです。(詳しくは後ほど)
髪の上にくっつくというマニキュアですが、頭皮にもくっついて染まるので頭皮に付かないギリギリまでしか染める事が出来ません。
カラーリングの方は毛のみに反応するので頭皮に塗っても頭皮が染まる事がないのです。ただ、化学反応が起きているので、しみる事があります。
同じ様に毛を染めているのですが、作用が違うことによって染毛している位置がカラーリングは髪の内部、マニキュアは髪の外部ということになります。
Q4 白髪染めとそうでない普通のカラーの違いって何?
A4
カラーリングで白髪を染めたかったら白髪染めで、全体を明るくしたかったら普通のカラーで染めると思われているみたいですが、普通のカラーでも白髪を染めることはできますし、白髪染めで普通に明るく染めることもあります。
「普通のカラー剤」の事を美容師さんは「ファッションカラー」と言っていますが、白髪染めもファッションだと思うので普通のカラーと書いておきます。
根本的な毛を染めるというカラーリングのメカニズムも一緒です。
じゃあ何が違うの?、と言われそうですが、ザックリ言いますと、中に入っている染料の組み合わせが違います。
黒い画用紙、茶色い画用紙、白い画用紙を想像してみてください。
同じ赤い絵の具をこの3つの画用紙に塗るとします。
黒い画用紙に塗った赤い絵の具は黒の画用紙の色が強すぎて、赤色がほとんど見えないと思います。
茶色い画用紙に塗った赤い絵の具は、紙の茶色と混ざって赤茶色になります。
白い画用紙に塗った赤い絵の具は、トマトの様な綺麗な赤色になります。
この画用紙を髪に置き換えて、絵の具をカラー剤に置き換えてみます
黒い髪に塗った赤いカラーは黒が強いのでほとんど赤色が見えません。カラー剤は常にメラニンを抜く脱色作用があるのでこの状態になりませんが、マニキュアを黒髪に塗った場合はこのケースになり、染めた色がほとんど見えないということになります。
茶色い髪に塗った赤いカラー剤は元の茶色と混ざって見えるのでレッドブラウンという色になります。
白い髪(つまり白髪)に赤いカラー剤をぬったら派手な赤毛になってしまいます。
派手な色にしたい方であれば問題ないのですが、一般的には白髪とそうでない毛の色を同じくらいに染めて馴染ませたいと思うと思います。
周りの毛、脱色作用により茶色くなった毛と白髪を馴染ませようとしたら染料に茶色が必要になるのです。
これが白髪染めのカラーリングになるのです。
なので白髪染めと呼ばれるカラー剤には何かの色(赤、オレンジ、ピンク、マットなど)とブラウン(茶色)の染料が入っています。
普通のカラー剤にもブラウンというカラーがありますのでオレンジのカラー剤とブラウンのカラー剤を混ぜたら、白髪染めのオレンジブラウンとほぼ同じような色になり、白髪を染めることも出来ます。
たまにお客様に「私って今普通のカラーリングだよね?白髪染めにしなきゃいけない時はしっかり言ってね」と言われますが、普通のカラーリングで上手く白髪を染める事が出来るので、白髪染めと普通のカラーの境界線があまりないというのが実際だったりします。
Q5 明るい白髪染めは出来ますか?
A5
難しい部分なのですが、ある程度の限界はあります。
白髪をしっかり染める=白髪染めで暗い色、というイメージがあるかもしれないですが、A4でも書いた様に白髪染めでなくても十分白髪を染められます。
明るい色というのもある程度は可能です。ただ限界があるので詳しくはご相談下さい。
色によっても限界があります。赤めの色は結構明るくても白髪を染めたりする事が出来ます。
あとはホイルを使ってハイライトを入れる事で、白髪をしっかり染めつつもポイントが明るい毛を作って全体明るく見せる事も出来ます
白髪染めをして暗くなってしまった髪の毛を明るくする、という事に関してはまた別の機会に書きたいと思いますので少しお待ち下さい。
少し状況が違うのです。
市販のカラー剤を使って染めている場合もどの染料が使われているかなどがわからないため、難しい場合があります。
条件にもよりますが、明るい白髪染めは出来ない事ではないので、まずはご相談して頂けたらと思います。
カラーリングについて、分からない事、意外と多いのではないでしょうか?
今更、何か聞けない疑問を集めて、お答えしていきます。
カラーの中でも色々あるので、今回は基礎的な事からお答えしていきます。
Q 1 ホームカラーとサロンカラーの一番の違いって何でしょうか?
A 1
ざっくり言いますと、中身の髪の毛を染める力が違います。
ホームカラーを作っている会社に一番有ってはいけないクレームは、使ったのに染まらない、明るくならないというクレームです。でもよく考えてみて下さい。
同じ日本人と言ってもみなさん、同じ髪質ではないですよね?
細い毛の人もいれば、凄い堅い毛の人もいる訳です。
誰が買うかわからないホームカラーは誰でも明るくならないと困るので堅い髪の人でも染まる様に出来ています。
堅い髪をしっかり染めるにはそれなりの薬剤の強さが必要です。
つまりホームカラーはダメージが出やすくなりますね。
実際髪を必要以上に傷めてしまう薬剤が入っていたりします。
ホームカラーをして明るくなりすぎた経験のある方はいるのではないでしょうか?
それに対してサロンで使っているカラーは髪のプロである美容師が、髪の状態を判断してからカラー剤を選びます。
細い毛の人であれば薬剤の力が弱いカラー剤でも十分染まる。
逆に堅い髪の方が結構明るくしたい場合は強いカラー剤を使ったりします。
大抵、その時のリスク、ダメージはある程度説明されると思います。
実際glam: UNITED WORKS、glamともに150種類前後のカラー剤が用意されてます。
そんなに必要なの?と聞かれそうですが、必要なんですよ。
同じ明るさのピンクブラウンでもメーカーによって色が違います。
お客様の髪質によっても、人によって黄色くなりやすい方、赤やオレンジになりやすい方がいる訳です。
同じメーカーのピンクブラウン一本では希望の色にならない事があると思いませんか?
A様にはP社のピンクブラウンで良いのですが、同じ色をB様にしようと思った時にP社のではB様に髪質に対して良い色が出せない.....
では別のN社の色を使おうか、となる訳です。
サロンのカラーではダメージに合わせて幾つかのカラー剤を塗り分ける事も出来ます。傷んだ毛先は凄い弱いカラー剤も十分染まりますからね。
ちなみにホームカラーで泡になるカラーやムース状になるカラー剤が流行っているみたいですね。
美容院にはないのと聞かれそうですが、ありません。
この先もないでしょう。
ホームカラーは自分で染めやすい様な操作性を目指しているので、美容師が染めるサロン用のカラーには必要のない事ですよね。
Q 2 カラーとパーマは一緒に出来ますか?
A 2
今までは法律上出来なかったのですが、薬事法の改正により化粧品登録のカーリング剤(弱い力のパーマ液だと思って下さい)を使うのであれば同時に施術する事も可能です。
が、同時に施術するとどうしても余計なダメージが出てしまう事や、パーマが弱くなってしまう事、思ったカラーにならない事がありますのであまりお勧め出来ません。
2ヶ月ほど前にカラーをしていて伸びて来た2cmほどの黒毛の部分だけを染めて毛先は染めず、毛先の方にだけパーマをかける...という様な感じでしたら毛先にカラー剤が付く事がほぼないので同時に施術する事もありますのでご相談下さい。
同じ様な理由で毛先まで塗る事になるホイルを使ったカラーリングとパーマや縮毛矯正の同時施術はお勧め出来ません。
髪の状態により異なりますので、詳しくは担当のスタイリストにご相談下さい。
カラーリングに対して気になる事があったら随時スタイリストにご相談下さい。
こちらにも少しずつアップしていきます
これから増やしていきます。
FUJITA's works
スタイリング変えて
ちょっとラフに!
スタイル説明
グラデーションボブベースでトップにレイヤーをいれる。
襟足は短めにカットしてすっきりした印象に。
サイドにほどよく丸みと動きを出して今っぽい感じに。
パーマ
今回はコテでセットしましたが
必要であれば毛先にニュアンス的なパーマをプラス!
カラー
オレンジベージュをベースに髪に動きが出る様に細かめに
ローライトとハイライトをミックス
MIKA's works
ツンデレ系?
スタイル説明
カットは、マッシュボブです。アウトラインは、
重めになっていて、トップにレイヤーを入れてます。
カラーは、ローライト、ハイライト、セクションカラー、ベースの4色展開です。
ベースは、ブリーチで全体的に明るくしています。
顔周りにセクションカラーで陰影をつけるために、
5レベルくらいの濃いブラウンを入れて、
スタイルにしまりがあるように表現しました。
ホイルは、全部で35枚くらいをハーフヘッドでいれています。
TAKAHASHI's works
何か元気出ますね(笑)
スタイル説明
カットはくせ毛でおでこがいい感じのモデルさんだったので、
マッシュ系のショートスタイルにしました。
ウェイトをひくめにして今っぽい感じで、
バングも短く切りこみ元気なモデルさんに合わせました。
カラーはピンクベージュをベースにガーネットブラウンでローライト、
ライトナーでハイライトをこめかみから上の髪が動く部分にだけいれて、
顔まわりは暗めにしてひきしめ、トップは明るめでうごきがでやすくなるよう
メリハリのある感じにしました。
YODA's works
ミディアムレングスのレイヤースタイル。
トップと顔まわりにしっかり抜きを作って動きと軽さを出しています。
前髪を伸ばし中の方、全体を伸ばし中の方にもオススメのスタイルです。
カラー
全体は明るめのオレンジをいれ、顔まわりはポイントで
ローライトとハイライトをいれて、メリハリと遊びを作りました。
YOSHIDA's works
伸ばし中につき、カットはトリミング程度。
ロングのオーソドックスなレイヤーです。
カラーは伸びた分をホイルにてリタッチ。
使ったのは2色。
前に入っているハイライトを活かし、ベースに11レベルのアッシュベージュ系
ローライトに6レベルのココアブラウンとウォームブラウンを混ぜて、
寒色に振られ過ぎない様にコントラストをつけています。
アンダーにかなり大きなセクションで、ローライトを配置して、
ベースやハイとのコントラストに効果を出しています。
カットで変化無くても、カラーで変化つけられるんですよ。