９月代表選へ菅ＶＳ反菅の攻防スタート

　第１７５臨時国会が６日、閉幕し、９月１４日に行われる菅直人首相の再選がかかった民主党代表選へ、「菅ＶＳ反菅」の攻防が本格的にスタートした。

　民主党では６日、菅氏に批判的な小沢一郎前幹事長に近い若手が、勉強会を開催。鳩山由紀夫前首相が講演し「今こそ党のみんなが、原点に返らなければならない」と、呼び掛けた。小沢氏の側近、山岡賢次前国対委員長も約１５０人を集めた会合で「野党は与党を解散総選挙に追い込もうとしており、民主党は結党以来の危機。党内の体制一新をしなければダメではないか」と、暗に菅執行部の刷新を求めた。菅氏支持派も、水面下で働きかけを強めているが、１９日の鳩山グループによる会合に出席がうわさされる小沢氏の発言が、当面の焦点だ。

　一方、参院選以降、無風だった自民党では「参院のドン」を選ぶ１１日の参院議員会長選で、町村派ら３派閥が支援する谷川秀善幹事長と、中堅若手が支持する中曽根弘文元文科相の一騎打ちが固まり、８３人の所属議員をめぐる多数派工作が始まった。６日の議員総会では、若手が立会演説会の開催を求めたが、選管は拒否。不満の声と、それを制する声で、不穏な空気が漂った。若手は、党重鎮が谷川氏支持で締め付けていると反発を強めている。【中山知子】

　［2010年8月7日9時17分　紙面から］