「激しく、かつ危険な暴行を加えて悪質」

　女子高生にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ致傷と監禁の罪に問われた富山県氷見市、自営業村田友和被告（３３）の裁判員裁判で、金沢地裁は６日、懲役５年（求刑懲役６年）の判決を言い渡した。

　神坂尚裁判長は判決理由で「激しくかつ危険な暴行を加えており、わいせつ行為も極めて悪質」と述べた。

　公判で弁護側は合意があったとして、強制わいせつと監禁には当たらないと主張したが、神坂裁判長は「被告の供述はあいまいで不自然」と退けた。

　また知的障害があるため刑事責任能力が欠けているとした弁護側主張も退け、完全な責任能力を認めた。

　判決によると、村田被告は昨年６月４日午後２時ごろ、石川県の路上で女子高生を無理やり車に乗せて山林に連れ込み、首を絞めるなどしてけがを負わせた上、わいせつな行為をした。（共同）

　［2010年8月7日2時36分］