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内部から不満噴出…“谷会長”にお飾り批判!

民主党のスポーツ議連会長就任を了承され、あいさつする谷亮子参院議員
民主党のスポーツ議連会長就任を了承され、あいさつする谷亮子参院議員
Photo By 共同

 民主党のスポーツ議員連盟の総会が6日開かれ、参院選で初当選した五輪柔道女子金メダリストの谷亮子参院議員の会長就任が承認された。谷氏は「大変身の引き締まる思い」と意気込みを述べたが、経験不足の新人議員の会長起用や役員選出の手続きについて不満が噴出。谷岡郁子参院議員は「納得できない」として議連を抜けることも検討していると明かした。

 総会の冒頭、奥村展三議連幹事長が新役員体制を報告し、谷氏の会長起用について「スポーツ振興やスポーツ省の創設を訴えてきた。世界的にもしっかり発信していかなければいけないので、初陣の谷氏を会長に推挙したい」と説明。しかし、質疑に移る前から、石井登志郎衆院議員が発言を求めて手を挙げた。

 石井氏は「議連の会長は全体を引っ張るリーダー。谷さんにとっても幹事などから始める方がいいのではないか」と反対を表明。谷岡氏も「注目される人だからこそ大事に育てたい」と同調した。人事は副会長など幹部にしか伝えられておらず、副幹事長にもかかわらず知らされていなかった谷岡氏らからは、報道が先行したことなどへの批判も相次いだ。谷氏は神妙な面持ちで、うなずきながら聞いていた。

 一方、「議連の会長には新たなインパクトも必要。谷氏は柔道の実体験や世界的名声もあり、これ以上の人材はいない」(柳田和己衆院議員)と歓迎する声も。最終的には約30人の出席者の拍手で承認され、谷氏は「各種スポーツの環境整備の充実を図り、スポーツ社会を明るいものへと導きたい」と抱負を述べた。

 最後まで唯一拍手をしなかった谷岡氏は総会終了後、「選手会長ではなく議員のリーダーを選ぶのに、お飾り会長とやゆされるような人事は納得できない」と批判。総会前に議連を抜ける意思を幹部に伝えたというが「谷氏のあいさつを聞き、支えたい気持ちもある。態度は保留」と話した。

 谷氏の会長起用は奥村氏が主導。幹部に連絡して了承を受け、3日前に谷氏に打診。奥村氏は「幹部から反対意見はなく、手続きも筋を通したと思っている」と述べた。

 谷氏は異論が相次いだことについて「そういう声も力にして、みなさんと頑張っていきたい」と前向きな姿勢。夕方には奥村氏らと官邸に菅直人首相を表敬訪問した。

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