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2010年8月6日(金) 19:15 |
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ゲリラ豪雨対策に新機材導入
短時間に局地的に降る大雨、ゲリラ豪雨の対策にと、新たな雨雲レーダーが岡山に設置されます。 ゲリラ豪雨の被害を最小限にしようと開発が進められているものです。 その仕組みを取材しました。
短い時間で局地的な雨を降らす、いわゆるゲリラ豪雨は、ここ何年か全国的にその頻度を増しています。 そんなゲリラ豪雨の予測にと開発されたのがXバンドMPレーダーです。 レーダーの設置を進めるのは国土交通省です。 現在、すでに東京や大阪などの都市圏では11ヵ所にレーダーが設置され、試験運用が始まっています。 既存のレーダーとの違いは大きく2つあります。 1つはより詳細な地域のデータを観測できることです。 既存のレーダーでは1キロ四方の範囲ごとに雨量を観測していましたが、新たなレーダーでは250メートル四方まで範囲が狭まり、局地的な雨も観測できるようになりました。 もう1つは観測の頻度が増したことです。 既存のレーダーは5分間隔の観測で、その間に降った雨は探知されませんでした。 新しいレーダーは1分ごとの観測です。 これによって今までは見逃していた短時間で局地的にザッと降るようなゲリラ豪雨も探知できるというわけです。 岡山県では今年度中に県内2ヵ所に新しいレーダーの設置を予定していて、来年の春ごろには試験運用が始まる予定です。 運用が始まれば、自治体が出す災害への警戒呼びかけに利用されたり、私たちも国土交通省のホームページでレーダーの情報を見ることができます。 しかし誰しもが常にホームページを見られる環境にあるわけではなく、今後はどのように情報を住民に伝えていくかが課題です。 新たなレーダーの設置で得られる情報をどのように活用するのか、国交省や岡山県の知恵が問われます。
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