覇権争いに敗北？東京・池袋に野生のサル

目撃された野生のニホンザルとみられるサル（東京都提供） Photo By 提供写真

　東京都板橋区高島平や豊島区池袋などで３日から６日にかけ「サルと車が接触した」などの１１０番が相次ぎ、目白、池袋両署などではサルの行方を捜している。

　東京都動物愛護相談センターによると、体高が約８０センチと大型で、野生のニホンザルの雄とみられる。センターの松井政友指導監視係長は「ボスの覇権争いに敗れるなどして群れから離れたのでは」と話している。

　６日午後２時ごろ、板橋区東新町１丁目のマンション駐輪場近くでサルを目撃した男子高校生（１７）は「自転車に乗ろうとしたら近くの草場から音がしたので、振り返ってみたらサルだった。写メールを撮ろうとしたら逃げていった」と説明。近くで遊んでいた男子小学生（１０）も「道路をゆっくりと歩いていた」と話した。池袋２丁目で目撃したという男性会社員（３２）は「木の上にいたけどすぐに下りて走っていった。鳴き声はあげてなかった」と振り返った。

　目白署によると、６日午前５時半ごろ、豊島区高松で「小学校の敷地内に入った」「タクシーと接触して逃げた」などの通報が相次いだ。その後、池袋署などにも通報が寄せられた。

[ 2010年08月07日 ]