日本の産業はガラパゴス化しており、国際競争力を持たない。
 規制を撤廃し、競争力を!


 とかなんとか。


 競争にさらされることで強くなるとか。バカじゃないのかと。

 バスケの選手はみな背が高いが、バスケをやったから背が高くなったのではない。背が高い奴だけが残ったのだ。


 例えば中国は。
 検索にせよ、webサービスにせよ。ガチガチに自国産業を保護している。
 その結果どうなったか。かの国にはちゃんとweb産業が成り立ち、自分たちの利益を確保している。その上で他国に打って出るだけの力を有した。
 保護していない国はどうか。web上の利益の殆どを海外サービスに持っていかれているではないか。

 日本だって独自のwebサービスがあると言う人もいるが。
 言語の障壁によって先行者利益を得た、海外サービスのパクリがあるだけではないのか?(言い過ぎ)

 そもそもgoogleやamazonとガチバトルして勝てる企業体力のある会社なんかあるのか?

 競争にさらされる事で強くなる等と盲信して、ハムスターの縄張りに、キングギドラの上陸を許す奴は、楽天的というレベルでは無い。利敵行為だ。

 ネットゲームを見るといい。現在はほとんどがアジア製品に牛耳られている。かの国では外貨獲得手段として優れているネットゲームは保護されているし、国が援助している。

 日本の会社が海外でネットゲームを始める際の障害はちょっと調べるとうんざり出来る。中国等では100%海外資本のゲームはローンチがまず不可能だ。翻って、日本でのサービス開始は規制が殆ど無い。他国ではまず禁止となってる青天井ガチャすら規制が無い。ユーザー保護すらおざなりだ。

 競争にさらされて強くなる以前に、死ぬわ。勝負にならない。手合い違いにござる。

 階級の違うボクサーをリングに上げていれば、互角に戦うようになるか?
 ストロー級ボクサーとヘビー級ボクサーに、ガチ勝負をさせるのは、不幸な結果しか生まない。


 今の日本は、消耗戦の撤退戦だ。
 一時期かき集めた富を吐き出し続けている。領土だって吐き出しかねない。

 そんな状況下で、勝てるか勝てないか解らないバクチに種銭をつっこむのはバカのすることだ。
 種銭持ってる奴は、勝てる時、ここぞと言う時に突っ込むのが正しいバクチの打ち方だ。

 勝ち目のある所は、勝ちを確実にするために手を打ち、可能な限りリスクを下げて闘う。

 戦力比も考えず、いきなりガチ勝負すれば、国際競争力がつくとか、バカじゃないのか?
 たんに、利敵行為してるだけなのか。 


 国の指導者が海外資本と結びついて国民の富を海外に流すかわりに自分が潤う。
 企業がが海外資本と結びついて国民の富を海外に流すかわりに自分が潤う。

 どこの小国やねん。

 話を戻す。
 国際競争力を持たせる為に、市場開放ってバカ過ぎる。日本を海外のエサ場にする気か。
 いつまでも保護しろつってんじゃないよ。国際的に勝てる為のお膳立てが必要だ。
 そもそも、何をどのようにどう闘って、勝つか。そこに戦略はあるのか?
 


国家
職業としての政治


追記:
 ちゃんと読まないで、重商主義とか保護主義とか言い出す奴出るだろうなと思ったら案の定でた。2%ぐらいか。

 競争全否定ととらえる人、重商主義ととらえる人。真逆じゃん。
 多くの人が読むと、何%かは伝わらないよなー。多分本文読まないで、タイトルとコメントだけでコメントしてる。
 議論したいので反対意見大好きなんだけど見当ハズレな事いわれると話が転がらない。

 もうちょっと長く書いてみたけど、本文で書いた事の再記述になるので、読みとれなかった人はまた読みとれないと思うから削除。

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