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【大相撲】

横審委員長が貴乃花親方に難色 次期相撲協会理事長

2010年8月7日 紙面から

 横綱審議委員会の鶴田卓彦委員長が6日、日本相撲協会の次期理事長について、「(30代では)無理だろう。まとめきれんよ。やっぱり50代、60代だろうな」と考えを示した。名指しはしなかったが、現在唯一の30代理事である貴乃花親方(元横綱貴乃花)の就任に拒否反応を示したといえる。4日の理事会では候補として放駒親方(元大関魁傑)、前理事長の北の湖親方(元横綱北の湖)とともに、貴乃花親方の名前が挙がっていた。

 鶴田委員長はこの日、東京・両国国技館を訪れ、職務に復帰した武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)を見舞った。胃がんの手術をしたばかりの理事長を「まだ食が細いと言っていた」と心配しながらも、「今の時点で(理事長には)一番ふさわしい。よってたかってやめさせようとして、誰かが情報操作してるんじゃないか。トップが代わってよくなる保証はない。やめさせるとかいう記事がマスコミに勝手に出るのが不愉快だと言っていたよ」と、職務続行を後押しした。

 ただし、体調面を考慮して武蔵川理事長が交代する可能性も捨てきれない。その場合については、外部理事長を要望する文科省の考えを「外から注文をつけるのはいかがなものかと思う」と不快感。「厳しい土俵の投げ合いをやった中で選ぶのが順当で素直じゃないのかな。一般の人も受け入れやすい。ファンはそういう目で見ている」と力説し、ベテラン理事の起用を望んだ。  (岸本隆)

 

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