東京中日スポーツ 55周年企画
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【格闘技】真壁がまさかのフォール負け2010年8月7日 紙面から
◇新日本プロレス G1クライマックス▽開幕戦▽6日▽東京・後楽園ホール▽観衆1900人 波乱の幕開けだ。昨年の覇者で現IWGPヘビー級王者の真壁刀義(37)が新鋭・内藤哲也(28)にフォール負けした。棚橋弘至(33)、中邑真輔(30)ら優勝候補もそろって黒星発進。いきなりV争いが混沌(こんとん)としてきた。 ア然ボー然。会場が一瞬、静まり返った。今、ノリにノっている真壁がまさかのフォール負け。ラリアットを2発かわされた後、内藤に飛び付かれて、あっという間に体を丸め込まれた。 開始早々から劣勢を強いられた。7月19日の札幌大会、中邑とのIWGP防衛戦で痛めた右脇腹を執拗(しつよう)に痛められた。低空ドロップキックで狙い打ちされ、場外に飛ばされもん絶。鉄柵にたたきつけられ、リングに戻ってからもひじやひざを右脇腹に落とされた。攻め返すシーンはほとんどないままジ・エンド。 控室に戻った真壁は「脇腹? ヤベエな」と弱音。それでも「面白くなってきたな。オレの地位を脅かしてみろよ。プロレスはそれぞれの生き様を見せる戦い。これくらいでへこたれないのが、オレ様。去年も出足つまずいたけどミラクル起こしただろ。今年もミラクル起こすよ」と真壁節で強がってみせた。だが、右脇腹の状態によっては連覇に早々と黄信号が点滅しそうだ。 (竹下陽二)
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