番外編「因縁の対決」 第四章「傀儡」−4
こんばんは、みずはです。
今年は熱中症になる人が多いみたいですね。
外で強い日差しに晒されてなったり、
屋内で冷房をつけずに過ごしてなったりなど。
体温が上がり過ぎない状況を作ったり水分補給をするなど、
皆様どうかお気をつけ下さい。
それでは小説に参りましょ〜( ・ω・)っ
〜前回までのあらすじ〜
こんにちは!私、湖刀美!
実家の神社の神様で、
ご先祖様でもある「刀破」様から力を授かって、
妖を討滅する「光の巫女」をやってます!
そのきっかけはと言うと…。
幼馴染で親友の「村井 陽子」ちゃんが、
封じられていた妖刀「村正」に憑依されちゃったんだ。
そこで元に戻す為に力を授かったって訳。
「天草 水母」ちゃん、「黒井 瑞羽」先輩、「三毛縞 珠美」ちゃん、
「金白 綾音」ちゃん、「川霧 菜月」生徒会長の五人も仲間に加わって、
何とか村正を滅ぼす事が出来たんだ。
でもその後始末に追われて夏休みが潰れちゃった…はぅ。
新学期、
平穏な生活が戻って来ると思った矢先に再び起こった妖騒動。
それを引き起こしたのは大江山から来た伝説の鬼・酒呑童子。
魔界の上級妖魔にして…私の…初恋の人…。
周到な罠で私を手中に収め、
みんなの心の闇も利用して私を闇に堕としたんだ…。
水母ちゃんのおかげで何とか正気を取り戻し、
「陰陽の巫女」となって酒呑童子を倒したんだけど…。
真実を突き止める為満香ちゃんの部屋を訪れた私達。
でも満香ちゃんは全てを否定して私達を部屋から追い出してしまった。
その後も確認を取ろうとするものの機会に恵まれないまま夜が来た。
私達が寝ようとしていた所に満香ちゃんがやって来て、
「話がある」と言って私だけを誘い出した。
話って何だろう…まさか…!?
『ソードブレイカー 湖刀美』 番外編 「因縁の対決」
第四章「傀儡」−4
ガサガサ…
湖刀美を連れ出すと満香は森の中をどんどん進んでいった。
「ち、ちょっと、満香ちゃん。
どこまで行くの…?」
「…。」
湖刀美の問いにも満香は答えなかった。
そしてしばらく歩き、
少し開けた場所に出た。
ガサッ…
「ついたわよ。」
「えっ…ここって…鵺と戦った場所…だよね…?
一体どうしたの…?
こんな所まで連れてきて…?」
すると満香は湖刀美と距離を置いて向き合った。
「実は…あなたにお願いがあるのよ…。」
「えっ…お願い…?」
「そう…。」
「な、何…?」
湖刀美が尋ねると満香は薄笑いを浮かべた。
「湖刀美さん…、
あなたの命を…あたしにちょうだい…。」
「えっ!?」
シュンッ…!
湖刀美が戸惑うと満香が蛟女の姿に変身した。
「なっ!?
み、満香ちゃん、その姿は!?」
『ふふっ…わたしは蛟様の忠実な下僕、蛟女・満香。
蛟様の命により、
湖刀美さん…いや、湖刀美…お前の命を貰い受けるわ!』
ジャキンッ!!
そう言うと満香の手の爪が剣のような長さになった。
「えっ…!?」
『死ねぇぇぇぇっ!!』
ゴォッ!!
声を上げ、
満香が湖刀美に向かってきた。
「っ!!」
ブンッ!!
湖刀美はとっさに神明剣を出し、
その鞘で満香の爪を受け止めた。
ガキィンッ!!
『!!』
「…っ!!」
ギリ…ギリ…!!
『ふふ…やるわね…、
生身でこれを受け止めるなんて…。』
「くっ…ど、どうしちゃったの、満香ちゃん…!?
何で…そんな…姿に…!!」
『ふふふっ…わたしは蛟様から力を授かったのよ…。
そして蛟様の眷属…、
忠実なる下僕として生まれ変わったの…。』
「ど、どうしてそんな事…!?」
『決まってるじゃない…。
湖刀美…お前を倒す為よ!』
「なっ…!?」
『以前のわたしの力ではお前に敵わなかった…。
だから蛟様を蘇らせ、
力を授かったのよ…!
この力があればお前など恐るるに足らないわ…!』
「だ、駄目だよ…満香ちゃん…、
そんな事の為に妖の力を借りるなんて…!」
湖刀美がそう言うと満香がキッとにらんだ。
『そんな事…?
お前にわたしの何が分かると言うの!?
わたしの事なんか何も知りはしない癖に!!』
そう言って満香は神明剣を弾いた。
キィンッ!!
「あっ!!」
『はぁっ!!』
バキィッ!!
「うあっ!!」
ドカァッ!!
満香は続けざまに湖刀美を蹴り飛ばし、
後ろにあった木に叩きつけた。
「くっ…!!」
『わたしが受けた屈辱はこんな物じゃないわ…。
さあ…もっとじっくりいたぶってなぶり殺しにしてあげる…!!』
「…っ!!」
湖刀美が苦い表情を浮かべた時だった。
「そこまでだよ!」
突然声がした。
「っ!?」
『誰!?』
二人が声のした方を向いた。
するとそこには光の巫女に変身した陽子と水母がいた。
「陽子! 水母ちゃん!」
『あなた達は…!!』
「そこまでだよ、満香ちゃん!
それ以上湖刀美ちゃんに手は出させない!」
陽子が陽星槍を構えると水母が湖刀美に駆け寄った。
「…湖刀美さん、大丈夫ですか…?」
「う、うん…これくらいならまだ大丈夫だよ。」
『何よ…あなた達も私の邪魔をするって言うの…!?
だったら容赦しないわ…、
全員まとめてあの世に送ってあげる…!!』
「そ、そうは行かないよ…!
満香ちゃんは私達が元に戻してあげるから…!
神剣抜刀!」
パァッ!
湖刀美が神明剣を鞘から抜いた。
するとその刀身から光があふれ出して、
湖刀美を光の巫女に変えた。
−続く−
今年は熱中症になる人が多いみたいですね。
外で強い日差しに晒されてなったり、
屋内で冷房をつけずに過ごしてなったりなど。
体温が上がり過ぎない状況を作ったり水分補給をするなど、
皆様どうかお気をつけ下さい。
それでは小説に参りましょ〜( ・ω・)っ
〜前回までのあらすじ〜
こんにちは!私、湖刀美!
実家の神社の神様で、
ご先祖様でもある「刀破」様から力を授かって、
妖を討滅する「光の巫女」をやってます!
そのきっかけはと言うと…。
幼馴染で親友の「村井 陽子」ちゃんが、
封じられていた妖刀「村正」に憑依されちゃったんだ。
そこで元に戻す為に力を授かったって訳。
「天草 水母」ちゃん、「黒井 瑞羽」先輩、「三毛縞 珠美」ちゃん、
「金白 綾音」ちゃん、「川霧 菜月」生徒会長の五人も仲間に加わって、
何とか村正を滅ぼす事が出来たんだ。
でもその後始末に追われて夏休みが潰れちゃった…はぅ。
新学期、
平穏な生活が戻って来ると思った矢先に再び起こった妖騒動。
それを引き起こしたのは大江山から来た伝説の鬼・酒呑童子。
魔界の上級妖魔にして…私の…初恋の人…。
周到な罠で私を手中に収め、
みんなの心の闇も利用して私を闇に堕としたんだ…。
水母ちゃんのおかげで何とか正気を取り戻し、
「陰陽の巫女」となって酒呑童子を倒したんだけど…。
真実を突き止める為満香ちゃんの部屋を訪れた私達。
でも満香ちゃんは全てを否定して私達を部屋から追い出してしまった。
その後も確認を取ろうとするものの機会に恵まれないまま夜が来た。
私達が寝ようとしていた所に満香ちゃんがやって来て、
「話がある」と言って私だけを誘い出した。
話って何だろう…まさか…!?
『ソードブレイカー 湖刀美』 番外編 「因縁の対決」
第四章「傀儡」−4
ガサガサ…
湖刀美を連れ出すと満香は森の中をどんどん進んでいった。
「ち、ちょっと、満香ちゃん。
どこまで行くの…?」
「…。」
湖刀美の問いにも満香は答えなかった。
そしてしばらく歩き、
少し開けた場所に出た。
ガサッ…
「ついたわよ。」
「えっ…ここって…鵺と戦った場所…だよね…?
一体どうしたの…?
こんな所まで連れてきて…?」
すると満香は湖刀美と距離を置いて向き合った。
「実は…あなたにお願いがあるのよ…。」
「えっ…お願い…?」
「そう…。」
「な、何…?」
湖刀美が尋ねると満香は薄笑いを浮かべた。
「湖刀美さん…、
あなたの命を…あたしにちょうだい…。」
「えっ!?」
シュンッ…!
湖刀美が戸惑うと満香が蛟女の姿に変身した。
「なっ!?
み、満香ちゃん、その姿は!?」
『ふふっ…わたしは蛟様の忠実な下僕、蛟女・満香。
蛟様の命により、
湖刀美さん…いや、湖刀美…お前の命を貰い受けるわ!』
ジャキンッ!!
そう言うと満香の手の爪が剣のような長さになった。
「えっ…!?」
『死ねぇぇぇぇっ!!』
ゴォッ!!
声を上げ、
満香が湖刀美に向かってきた。
「っ!!」
ブンッ!!
湖刀美はとっさに神明剣を出し、
その鞘で満香の爪を受け止めた。
ガキィンッ!!
『!!』
「…っ!!」
ギリ…ギリ…!!
『ふふ…やるわね…、
生身でこれを受け止めるなんて…。』
「くっ…ど、どうしちゃったの、満香ちゃん…!?
何で…そんな…姿に…!!」
『ふふふっ…わたしは蛟様から力を授かったのよ…。
そして蛟様の眷属…、
忠実なる下僕として生まれ変わったの…。』
「ど、どうしてそんな事…!?」
『決まってるじゃない…。
湖刀美…お前を倒す為よ!』
「なっ…!?」
『以前のわたしの力ではお前に敵わなかった…。
だから蛟様を蘇らせ、
力を授かったのよ…!
この力があればお前など恐るるに足らないわ…!』
「だ、駄目だよ…満香ちゃん…、
そんな事の為に妖の力を借りるなんて…!」
湖刀美がそう言うと満香がキッとにらんだ。
『そんな事…?
お前にわたしの何が分かると言うの!?
わたしの事なんか何も知りはしない癖に!!』
そう言って満香は神明剣を弾いた。
キィンッ!!
「あっ!!」
『はぁっ!!』
バキィッ!!
「うあっ!!」
ドカァッ!!
満香は続けざまに湖刀美を蹴り飛ばし、
後ろにあった木に叩きつけた。
「くっ…!!」
『わたしが受けた屈辱はこんな物じゃないわ…。
さあ…もっとじっくりいたぶってなぶり殺しにしてあげる…!!』
「…っ!!」
湖刀美が苦い表情を浮かべた時だった。
「そこまでだよ!」
突然声がした。
「っ!?」
『誰!?』
二人が声のした方を向いた。
するとそこには光の巫女に変身した陽子と水母がいた。
「陽子! 水母ちゃん!」
『あなた達は…!!』
「そこまでだよ、満香ちゃん!
それ以上湖刀美ちゃんに手は出させない!」
陽子が陽星槍を構えると水母が湖刀美に駆け寄った。
「…湖刀美さん、大丈夫ですか…?」
「う、うん…これくらいならまだ大丈夫だよ。」
『何よ…あなた達も私の邪魔をするって言うの…!?
だったら容赦しないわ…、
全員まとめてあの世に送ってあげる…!!』
「そ、そうは行かないよ…!
満香ちゃんは私達が元に戻してあげるから…!
神剣抜刀!」
パァッ!
湖刀美が神明剣を鞘から抜いた。
するとその刀身から光があふれ出して、
湖刀美を光の巫女に変えた。
−続く−
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