2010年8月6日
広島市で6日朝にあった平和記念式で、NHKが国連事務総長として初めて参列した潘基文(パン・ギムン)氏のあいさつ前に中継番組を終えたことについて、視聴者から正午までに「最後まで中継してほしかった」「事務総長のメッセージが生で聞きたかった」など約100件の苦情メールや電話が同局に寄せられた。
NHKによると、広島、岡山、島根、山口の4県を除く全国で、式典は午前8時から菅直人首相のあいさつが終わった同38分まで中継された。その後、連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を放送した。同局は「例年のことでもあり、全体の番組編成の中で全国放送の中継は菅首相のあいさつまで、と判断した。潘事務総長などのメッセージは、午前10時や正午などその後のニュースで伝えた」と話している。
一方、広島など中国地方の4県では式典が終わる同8時58分まで生中継。潘事務総長のあいさつも放送されたが、これについても同局は「地元だということで例年通り手厚く中継した」という。ただ例年は最後まで中継される鳥取では今回、首相あいさつまでで「ゲゲゲ……」を放送。これについては「鳥取県の境港が舞台の一つでもあり、楽しみにしている人が多いので、ドラマを放送した」と答えた。(岡田匠)