「名曲アルバム」は、誰もが耳にしたことのある世界の名曲を、作品ゆかりの地の美しい映像と共にお送りする番組です。
放送時間は24時間表記で開始時間のみ掲載しています。
放送内容を変更している場合もあります。ご了承ください。
「*総合」月〜金曜日 11:40からの放送は、青森、山形、富山、福井、静岡、山口の6県でご覧頂けます。
3(火) | 教育14:55 |
7(土) | 教育5:40 |
17(火) | 教育11:40 |
19(木) | 教育14:55 |
27(金) | 教育11:40 |
28(土) | 教育5:40 |
新潟市月潟に、角兵衛獅子とよばれる郷土芸能が伝わっている。子どもたちが演じる曲芸は江戸時代に全国で評判になり、越後獅子ともいわれた。この曲は、長唄「越後獅子」を黛敏郎がオーケストラ版に編曲したもの。1960年、日本のオーケストラの海外公演で演奏され、鉦や掛け声など日本的な音を生かしたエネルギッシュな響きが喝采を浴びた。
1960年にNHK交響楽団が日本のオーケストラとして初めて世界演奏旅行に行く時にアンコール用に作られた曲がありました。それがこの「越後獅子」と外山雄三さんの「管弦楽のためのラプソディ」。日本情緒あふれる2曲は、いわば双子のような存在だったのです。
今回、収録の指揮を当時をよく知る外山さんにお願いすることができました。今では「ラプソディ」に比べ演奏される機会が少ない「越後獅子」ですが、現代音楽のテイストを取り入れた、隠れた名曲だと思います。誕生から半世紀、スタジオ録音が残っていないこの曲に再び光があたればと願います。
4(水) | 教育14:55 |
5(木) | 教育11:40 |
13(金) | 教育11:40 |
14(土) | 教育5:40 |
23(月) | 教育11:40 |
26(木) | 教育11:40 |
31(火) | 教育14:55 |
オーストリアの首都ウィーン。この街はかつて幾度となく戦争の舞台になった。街の中心部を囲んでいた城壁の上に、ベートーベンが交響曲第7番を作曲した当時の家が残っている。1813年、傷病兵のための慈善演奏会で初演されたこの曲は、大喝采を浴びた。「自分の音楽は民衆のためにある」と語ったベートーベン。そのリズムは人々の心を鼓舞し続ける。
ウィーンの歴史をみると、実に多くの戦争をしていたことに驚かされます。街には、ガイドブックに載っていない戦争の爪あとがいくつも残っていました。
交響曲第7番が作曲された家は見晴らしの良い高台の上にありますが、ここは18世紀末までメルカー要塞と呼ばれ、街を取り囲んだ敵軍をこのあたりから砲撃して侵攻を防いだそうです。番組の取材の中で、こうした戦争の爪あとを目の当たりにして、ウィーンの知られざる側面を学びました。
5(木) | 教育14:55 |
10(火) | 教育11:40 |
18(水) | 教育14:55 |
19(木) | 教育11:40 |
21(土) | 教育5:40 |
1781年、25歳のモーツァルトは故郷を離れウィーンに活躍の場を求めた。作曲の依頼が相次ぎ新生活は順調なスタートを切った。しかし、やがて戦争による政情不安などで人々は演奏会から遠ざかっていく。1788年モーツァルトは苦しい生活の中、わずか2ヶ月で交響曲第39番から41番の3曲を書き上げた。晩年の寂しさとあいまって、哀愁漂うこの旋律は人々の心に響く。
ウィーンの街の中心に建つシュテファン大聖堂は、排気ガスなど積もった汚れを落とすため、洗浄作業が続けられています。
写真の上半分は清掃が終わった部分、下半分はこれからの部分。しかし大聖堂はあまりに大きく時間がかかるため、下を磨いているうちに、清掃済みの上部もまた汚れてしまい、全体が白くなった大聖堂は永遠に拝めないだろう、といわれているそうです。それでも街のシンボルを懸命に守り続けるウィーン市民の情熱に、頭が下がる思いがしました。
3(火) | 教育11:40 |
11(水) | 教育14:55 |
12(木) | 教育11:40 |
25(水) | 教育11:40 |
31(火) | 教育11:40 |
パリ、モンソー公園の片すみにショパンの記念碑が建っている。ポーランド生まれのショパンは21歳の時、芸術文化の都パリで活躍することを夢見て移り住んだ。彼がパリに着いたころはロマン主義の時代で、この曲は彼がパリの社交界に華々しく登場したころの作品である。その優しさに満ちた響きは、今も聴く人の心を深く癒してくれる。
4(水) | 教育11:40 |
10(火) | 教育14:55 |
16(月) | 教育11:40 |
24(火) | 教育11:40 |
25(水) | 教育14:55 |
ウィーンの森の端に位置する緑豊かな町、バーデン。この町は温泉保養地として知られ、多くの湯治客が訪れる。モーツァルトの妻、コンスタンツェは病気がちで、湯治のため何度もバーデンに滞在した。愛妻に付き添い、しばしばこの地を訪れたモーツァルトは、慣れない土地で何かと世話になった地元の合唱指揮者にこの曲をささげた。
2(月) | 教育11:40 |
11(水) | 教育11:40 |
17(火) | 教育14:55 |
20(金) | 教育11:40 |
26(木) | 教育14:55 |
19世紀まで独立王国として栄えたハワイ。「アロハ・オエ」は王国最後の女王リリウオカラニの作品である。音楽を愛した女王はギターやピアノを演奏し、150を越える曲を残している。「アロハ・オエ」は「さようなら あなた」という意味。旅先で別れを惜しむ恋人たちを目にした女王が、切ない思いを歌にしたという。
女王リリウオカラニは、代々音楽好きだったハワイ王族の中でも、特に才能に恵まれたハク・メレ(ハワイ語で「作曲家」)として歴史に名を残しています。女王の住まいを訪れ、西洋風の佇まいに驚かされました。好奇心旺盛な女王は西洋文化も進んで学んだそうです。部屋にあるピアノは、「アロハ・オエ」の作曲に使ったもの。ハワイ原産の木材”コア”をニューヨークに運んで作らせた特注品です。木目の美しいこのピアノを見て、西洋音楽を楽しんだ女王の柔軟さ、そして祖国を大切に思う彼女の気持ちが象徴されているように感じました。
6(金) | 教育11:40 |
12(木) | 教育14:55 |
18(水) | 教育11:40 |
30(月) | 教育11:40 |
スペイン中部の古都セゴビア。旧市街やローマ時代の水道橋が世界遺産に登録されている。900年の歴史を持つセゴビア城は、長年町を戦火から守り、難攻不落の城としてたたえられてきた。1891年スペイン生まれの作曲家モレーノ・トローバは、さまざまな古城に魅せられてギター組曲「スペインの城」を作曲した。スペインの城の栄光は、その音楽の中に今も生き続けている。