夏巡業へ向けバスに乗り込む雅山
5日、両国国技館での会見で、胃がんを公表した日本相撲協会の武蔵川理事長(62)=元横綱三重ノ海=に対し、周囲からは体調を気遣う声が相次いだ。陸奥広報部長(元大関霧島)によれば、武蔵川理事長は体重が10キロも落ちた上に、首の痛みも発症しているといい、「辞めるのは簡単だけど、続けるのは大変。体調が心配だ」と表情を曇らせた。
夏巡業へ出発した横綱白鵬は「体を悪くしたり、精神的につらかった方もいる。でもみんなが今日集まった。一からのスタートということでいいでしょう」と前向きだった。
理事長が師匠を務める武蔵川部屋では、4日の朝げいこ後に部屋付きの藤島親方(元大関武双山)が力士に病状を説明した。幕内雅山は復帰について「そうなんですか?よかった。体調が悪いと聞いていたので」とホッとした表情を見せ、幕内武州山は「体の方が心配です」と体調を思いやっていた。
(2010年8月5日)