米 原爆投下機長の息子が批判
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米 原爆投下機長の息子が批判

8月6日 17時28分

広島での平和記念式典にアメリカのルース駐日大使が出席したことについて、広島に原爆を投下した爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長の息子は、アメリカのメディアの取材に対し、「暗黙の謝罪に当たる」として、オバマ政権を批判しました。

これは、広島に原爆を投下したアメリカのB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の機長で、3年前に亡くなったポール・ティベッツ氏の息子、ジーン・ティベッツ氏が、アメリカのFOXニュースに対して述べたものです。この中で、ティベッツ氏は、アメリカのルース駐日大使の平和記念式典への出席について、「特別な日に当たることは知っているが、何を意図しているのかがわからない。戦争は終わったのであり、そっとしておくべきだ」と不満を示しました。そのうえで、「暗黙の謝罪に当たり、歴史を書き換えようとするものだ」と述べて、政府を代表して大使を出席させたオバマ政権を批判しました。さらに、ティベッツ氏は、毎年この時期になると多くの退役軍人から感謝の電話がかかってくるとしたうえで、「日本が真珠湾を攻撃してきたのだ。われわれは日本人を虐殺したのではなく、戦争を終わらせたのだ」と述べ、原爆投下は正当な行為だったと主張しました。