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北野武インタビュー 「アウトレイジ」にいたる「数学」的映画観

週刊朝日 2010年06月18日号配信掲載) 2010年6月9日(水)配信

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岩切 映画観ながら、あ、これはたけしさんの数理的な歴史モデルなんだろうなと思った。

北野 いまの政治とそっくりでしょ。親分子分の関係もそうだし、国民のため、命をかけて、ときれいごとばっかり言っときながら、やってんのは全部国民を裏切ってるところも同じ。

岩切 たしかに。それと、この歴史モデルを使って、たとえば大化改新を撮っても面白いだろうなあと思った。あれなんて美談で済まされているけど、じつは超ハードな残酷劇ですから。

北野 うん。

岩切 数式でいえばどんな感じになりますか、「アウトレイジ」は。

北野 1+2+3と整数でやれば分かりやすいんだけど、わざと途中を整数にしないで0・5とか3分の1にしてね、それを掛けたり割ったりして結果的につじつま合わせたっていうか。だから答えは整数になってたと思うよ。

岩切 ええ、きっちり筋が通ってました。(笑)

いわきり・とおる ノンフィクション作家。宮崎県生まれ。著書に『亡命者 アーティスツ・イン・エグザイル』(岩波書店)など

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