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大人でも吐き気、頭痛、失神…

専門家が緊急警告 3D映像は2歳児には見せるな!!

週刊朝日 2010年07月09日号配信掲載) 2010年7月1日(木)配信

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 もちろん、業界もこうした問題を見過ごしているわけではない。パナソニックやソニー、シャープなど家電メーカー、コンテンツ企業など約60社で構成する業界団体「3Dコンソーシアム」では、安全に3Dコンテンツを視聴するための「3DC安全ガイドライン」を公表している。

 3Dコンソーシアム安全ガイドライン部会長の千葉滋氏は、

「3D映像は正しく見る分には安全ですが、長時間見続けたり、寝転んだ姿勢や何かをしながらの『ながら視聴』といった、従来のテレビと同じ感覚で見ると眼精疲労などの不調を引き起こす可能性があります」

 と注意を促す。

「子どもは疲労や不快感を訴えられない場合もあるので、保護者が気をつけて様子を観察する必要があります。3D映像の見え方や身体に与える影響には個人差が非常に大きいため、何歳からなら大丈夫とか何時間までなら安全、といったことは言えませんが、2歳以下の乳幼児には見せないでください」(千葉氏)

 大人でも3D映像が体質に合わない人はいるため、必ず店頭で視聴し、うまく立体に見えない場合や気分が悪くなる場合は購入を見合わせたほうがよいという。

 このガイドラインでは一般視聴者だけでなく、家電メーカーなど機器製造業者、映像ソフトなどのコンテンツ制作者の3者に向けた内容も用意されている。機器製造業者には左右の目に向けた映像が反対側の目にもれるのを防ぐ工夫などを求め、コンテンツ制作者には、視差を広げて立体感を強調しすぎないのが望ましいといった指針が示された。

 このガイドラインに従えば安全だと3Dコンソーシアムは強調するが、ガイドライン自体に法的な拘束力はない。経済産業省基準認証政策課によると、法令化や罰則を設ける予定はなく、前出の河原教授はこうした点も危惧している。

続きを読む : 「コンテンツ制作者は迫力の…

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