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大人でも吐き気、頭痛、失神…

専門家が緊急警告 3D映像は2歳児には見せるな!!

週刊朝日 2010年07月09日号配信掲載) 2010年7月1日(木)配信

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「就学前の子どもは、物の立体感や空間の奥行きを認識する脳機能が未発達なため、強制的に3D映像を見せると脳の発育に影響を与える可能性があります」

 今や3D関連商品は、ゲーム業界にも飛び火し、任天堂からは、専用メガネをかけずに3Dゲームが楽しめる「ニンテンドー3DS」が来春にも発売される。ソニーのプレイステーション3も3Dに対応ずみだ。

 子どもたちを取り囲む映像環境も、次第に3Dへとシフトしていくだろうと予想されるが、3D映像は、身体や脳に具体的にどのような影響を与えるのだろう。

 薄型テレビの世界シェアナンバーワンを誇る韓国企業サムスン電子のオーストラリア法人は、3D映像が健康に与える悪影響に関する警告文をウェブサイトに発表している。

 めまいや吐き気、頭痛などを感じたら視聴をやめて休むこと、体調が悪いときや飲酒時は3Dを見ないことなどが推奨されている。

 思えば1997年、人気アニメ番組「ポケットモンスター」で放送された青や赤の光の激しい点滅を見た子どもたちが、めまいや吐き気などの体調不良を訴える騒動があったが、3D映像にもこうした影響はあるのだろうか。

 青木臨床准教授は、
「子どもは視覚情報への依存度が大きいため、強い光刺激とリアルな映像を与えられると、吐き気、頭痛、失神などの『映像酔い』を起こしやすい。また、3D映像は左右の目で別の映像を見るため、間違った姿勢で見ると映像との距離に左右の目で差がついてしまい両目の視力が極端に異なってしまう恐れもある」
 と分析する。

 また河原教授も同様に、
「浮き出た映像を見ると自然に寄り目の状態になるため、発達段階にある子どもが長時間見ると寄り目状態が定着して内斜視になる可能性も否定できません」
 と子どもの目への影響を心配している。

続きを読む : もちろん、業界もこうした問…

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