大人でも吐き気、頭痛、失神…
専門家が緊急警告 3D映像は2歳児には見せるな!!
(週刊朝日 2010年07月09日号配信掲載) 2010年7月1日(木)配信
映画にテレビ、パソコン、そしてゲーム機にと、3D映像がエンタメ業界を席巻している。“飛び出る”大迫力の映像は新鮮な感動をもたらしてくれるが、実は子どもの脳と目に深刻な影響を及ぼす危険性が専門家から指摘されている。ボーナスシーズン突入、3Dテレビを購入する前に、これだけは知っておきたい重要事項──。
世界の映画興行収入記録を塗り替えた「アバター」に続き、「アリス・イン・ワンダーランド」など、かつてない迫力と映像美を実現した3D映画が軒並み大ヒットを飛ばしている。
これまでにパナソニックやソニーが3D対応テレビを発売。シャープ、三菱電機なども参入を発表しているほか、富士通やNECからは3D対応のパソコンが登場した。まさに“3D元年”というべき盛り上がりを見せているのである。
ところが、こうした3D映像、実は良いことばかりではないようなのだ。
3D映像が目に与える影響を研究している金沢工業大の河原哲夫教授(感覚情報処理)はこう指摘する。
「左右の目で違うものを見せられる3D映像では、目はこれまでに経験したことのないような不自然な筋肉活動を強いられます。その影響はパソコンによる目の疲労よりも深刻です」
そもそも3Dとは、3dimension(3次元)の略で、立体映像のこと。本来、人間は数センチ離れた左右の目で見る対象のズレ(視差)をもとに、脳で奥行きや立体感を認識している。現在主流となっている3D映像は、専用メガネを使って左右の目に違う映像を見せることで、人工的な視差をつくり出して立体的に見せる仕組みだ。
岐阜大医学部附属病院の青木光広臨床准教授(耳鼻咽喉科・頭頸部外科)は、特に子どもの脳に与える影響をこう警告する。
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