6日朝、東京・池袋にニホンザルとみられるサルが現れました。サルは、先月29日に埼玉県川越市で初めて目撃されてから、日を追って南下するように、埼玉県内や東京都内で相次いで目撃されていて、警視庁などが行方を捜しています。
6日午前5時ごろ、東京・板橋区向原の都営住宅の近くで、「サルを見た」と警視庁に通報がありました。その1時間半後の午前6時半ごろ、今度は東京・豊島区池袋3丁目で、タクシー運転手の男性から「飛び出してきたサルをはねた」と110番通報があり、警察官が駆けつけたところ、車のバンパーがへこんでいて、すでにサルの姿はなかったということです。さらに、午前9時40分ごろ、池袋3丁目で、「木に登っているサルがいる」と住民から警視庁に通報がありました。目撃されたサルは体長1メートルほどで、警察官が駆けつけたときには、すでに逃げていたということです。サルは、午後2時ごろに板橋区東新町で目撃されたという情報を最後に、行方がわかっていません。警視庁によりますと、4日から5日にかけて、練馬区と板橋区の広い範囲でサルの目撃情報が相次いで寄せられたということです。また、それよりも前の先月29日、埼玉県川越市でもサルが目撃されていたことがわかりました。その後、4日までに埼玉県のふじみ野市、志木市、朝霞市、それに和光市でも、市民から市役所などにサルの目撃情報が相次いで寄せられているということで、目撃情報は日を追って南東に移っています。これらが池袋で目撃されたサルと同じサルかどうかはわかっていませんが、警視庁などがサルの行方を捜しています。