BH0006 ◆無銘の名作椅子シリーズ(341) イギリス1900年代 スモールオークベンチ

【アウトライン】
19世紀末から20世紀初め頃に製作され、イギリスの教会で実際に使われていた古いチャーチベンチです。

う〜ん、何という「威厳」でしょうか。

限られた人だけにしか座ることが許されない・・、
そんな“オーラ”が漂っています。

筆者はクリスチャンではありませんので、
どのような状況でこの椅子が使われていたのか、知る由もありませんが、
素人目に見ても、「高級聖職者」のための椅子だったことは容易に想像できます。

カトリックで言えば「司教」とか、少なくとも「司祭」クラスの方が使われていたのではないでしょうか。
※実際、買付け時に“bishops pew”(ビショップの席)との表記がありました。

デザイン面では、イギリス北部の地方教会が出所とのことで、
中世の大教会に見られるような、ふんだんに彫刻などが施された豪華さはありませんが、
超重量級の良質なオーク材を使用する素性の良さ、直線基調の中に滑らかなS字カーブを描くアームレストデザイン、
「四葉(クワトレ・フォイル)」と呼ばれる型抜きされた教会(ゴシック)の紋章などなど・・、
その荘厳さは紛れもなく「本物」です。

お写真を通して、そのリアリティを感じていただけますでしょうか。

間違いなく、次代へと引き継ぐべき「文化遺産」です・・。


サイズは幅700mm×奥行480mm×高さ940mm×座面高460mm×ひじ掛け高さ880mm、
座面奥行370mm×座枠高460mmです。

(YM)

【コンディション】
とても素晴らしいコンディションです。
100年以上経過しているベンチですがそうは見えないですね。
よい状態だったので、
当店では基本的なクリーニングなどのメンテナンスのみとさせていただきました。

素材は、圧巻の総無垢のオーク材。安心できる重みがあります。
色は、少し明るめのダークオークカラー。
艶は、凛とした古艶がのっています。

先程も言ったように、100年経過しているとは思えないこのコンディション。
彫刻も全体のエッジもきれいに残っています。

シンプルなデザインだけにエッジの磨耗はごまかせない部分ですが、
こちらは文句なしにシャープ。
良い材料と、良い環境での使用がこういうアンティーク家具を生み出すのですね。

ふたつお伝えしておかなければならないのが、

座面に馴染む程度のシミがあります。
(エキストラフォト13枚目をご参照ください)
また、左側面の足元にも色むらが見られます。
(上から3枚目の写真の左下をご参照ください)

アンティークとして目立つものではありませんが、
強いて言えばということでお伝えしておきます。

さらに、当店では隅々までクリーニングを行っておりますので
きれいな状態からお使いいただけます。

充分お奨めに値するコンディションです。

(AR)

【インプレッション】
リビングにソファ、はフツウですが、リビングにこんなごっついベンチがあったら、
・・ちょっとイカしてますよね。

最近、巷では"カントリー・アンティーク”が注目されているようですが、
でも一時の流行としてではなく、ぜひ、これから永くお付き合いいただける方にお使いいただきたいです。

1世紀以上経過しているジェニン・アンティークですが、普通にお手入れして使っていただければ、
間違いなく22世紀まで(!)も使っていただけると思います。

もしお子様がいらっしゃったとしたら、そのお子様へ、そしてさらにまたそのお子様へ・・。
言葉はなくとも「記憶」というかたちで、代々、ファミリーの心から心へ受け継がれていくのではないでしょうか。

もちろんアンティークとしての希少価値は言うまでもなくAクラスですし
どんなファミリーのアイデンティティにもふさわしいアイテムだと思っております!

・・とは言うものの、カフェやブティックのディスプレイなどとしても活躍できそうですので、
お望みのようにお使いください。(笑)

まず普通では入手できないアイテムかと思いますので、
骨董ファンの方、この機会にぜひご検討のほどよろしくお願いします。

(YM)

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こちらがコンディションに書かせていただいたシミです。












※お合わせしている椅子はDC0386 スピンドルバックチェアです


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