【アウトライン】
19世紀末から20世紀初め頃に製作され、イギリスの教会で実際に使われていた古いチャーチベンチです。
う〜ん、何という「威厳」でしょうか。
限られた人だけにしか座ることが許されない・・、
そんな“オーラ”が漂っています。
筆者はクリスチャンではありませんので、
どのような状況でこの椅子が使われていたのか、知る由もありませんが、
素人目に見ても、「高級聖職者」のための椅子だったことは容易に想像できます。
カトリックで言えば「司教」とか、少なくとも「司祭」クラスの方が使われていたのではないでしょうか。
※実際、買付け時に“bishops pew”(ビショップの席)との表記がありました。
デザイン面では、イギリス北部の地方教会が出所とのことで、
中世の大教会に見られるような、ふんだんに彫刻などが施された豪華さはありませんが、
超重量級の良質なオーク材を使用する素性の良さ、直線基調の中に滑らかなS字カーブを描くアームレストデザイン、
「四葉(クワトレ・フォイル)」と呼ばれる型抜きされた教会(ゴシック)の紋章などなど・・、
その荘厳さは紛れもなく「本物」です。
お写真を通して、そのリアリティを感じていただけますでしょうか。
間違いなく、次代へと引き継ぐべき「文化遺産」です・・。
サイズは幅700mm×奥行480mm×高さ940mm×座面高460mm×ひじ掛け高さ880mm、
座面奥行370mm×座枠高460mmです。
(YM)