上田市中央3の池波正太郎真田太平記館は企画展「池波正太郎 真田昌幸・信幸・幸村を斬(き)る!」を開いている。企画展でイメージを膨らませ、池波正太郎さんの小説「真田太平記」を読んでほしい-と企画。昌幸と、子の信幸(信之)、幸村の甲冑(かっちゅう)をそろえたほか、太平記が連載された雑誌の挿絵の原画など約100点を展示している。8月31日まで。
昌幸の甲冑(上田市立博物館所蔵)は、面具の垂れや手甲(てっこう)に描かれた家紋「六文銭」が特徴。信幸の甲冑(大阪城天守閣所蔵)は、かぶとにアゲハチョウなどをかたどった金具がある。幸村の甲冑(同)は布の部分の随所にショウブの模様が染め付けられている。「勝負」と掛けて、縁起を担いだとされる。
夫婦で訪れた東京都板橋区の公務員松日楽(まつひら)正昭さん(46)は、昌幸の甲冑を見て「勇猛果敢なイメージがあったが、小柄な女性が身に着ける大きさですね」と驚いていた。
真田太平記で、親子3人が互いの人物評を述べた個所をまとめたパネルも近く並べる。企画展は一般300円、高校、大学生200円、小中学生100円。毎週水曜と今月20日が休館。問い合わせは同館(電話0268・28・7100)へ。
(提供:信濃毎日新聞)