先日、旧小野田市にあり、老朽化が著しい山陽小野田市民病院の建設地などについて検討していた建設構想委員会が、3年間の討議の末、経費や地域医療バランスを考慮し、「現病院の敷地に公設で建設すべきだ」とする答申書を市長へ提出した。
会議は10回開かれたが、気になったことがある。
そもそも建設問題は、旧山陽町厚狭にあった山陽市民病院が老朽化のため廃院となったことに端を発する。立地場所を巡って、厚狭地区住民から地元誘致の署名運動が起こるなど注目されていた。ところが、市議24人中11人が旧町出身なのに、傍聴席には旧町出身の市議1、2人が時折、顔を出す程度。彼らの無関心ぶりに驚いた。
やがて病院建設は議会に諮られる。これらの議員がどんな発言をするのか、興味津々だ。【後藤俊介】
〔山口版〕
毎日新聞 2010年8月6日 地方版