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死亡した男を逮捕!?建造物進入&窃盗容疑で発覚

◆ 今年7月に東京都国立市の生花店に侵入 ◆

 家庭裁判所から失踪(しっそう)宣告を受け、1995年に死亡したと見なされていた鹿児島県出身の男が今年7月、盗み目的で東京都国立市の生花店に侵入したとして警視庁立川署に建造物侵入などの疑いで逮捕されていたことが5日、分かった。男は自分が“死んでいる”ことを知らなかったという。

◆ 「失踪が宣告されていたのは知らなかった」 ◆

 捜査関係者によると、男は住所不定、無職宗方正治容疑者(63)。身元を調べたところ、宗方容疑者は家族の請求で昨年1月、家裁で失踪宣告が確定。行方が分からなくなった95年10月17日にさかのぼって戸籍上、死亡したと見なされていた。

 宗方容疑者は「約25年前に大阪から関東に流れてきた」といい、東京などで土木関係の仕事をしていたとしている。95年ごろに仕事を辞め、家族との連絡を絶ったとしており、「失踪が宣告されていたのは知らなかった」と供述している。

 また、カプセルホテルやサウナを転々としながら「2000年以降、東京、栃木、埼玉、千葉の事務所や店舗で200件近く盗みをやった」とも供述。3000万円相当の事務所荒らしを繰り返したとしており、「迷惑がかかるので家族には連絡しないでほしい」と話している。

 逮捕容疑は7月16日午後11時15分ごろ、国立市中1丁目の生花店に店舗西側の高窓を割って侵入した疑い。警報が作動し、駆けつけた立川署員が店の前にいた宗方容疑者を逮捕。現金約20万円を盗んでいたことも分かり、同18日に窃盗容疑を併せて送検した。

 逮捕後に採取した指紋が、警察庁で保管していた指紋と一致し、身元が特定された。今後は、宗方容疑者の弁護人が失踪宣告の取り消しを請求することになるという。

[ 2010年8月6日付 ]

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