弊社での運行が待ち望まれる車輌は、元京王2010系電車で1962(昭37)に製造された。京王電鉄では本線で20年間活躍をし、
車輌の代替と同時に、四国伊予鉄道へ渡った。そして伊予鉄道では800形として運行され、鉄道線では24年間活躍をした。
2009年に同社で廃車となり弊社が譲り受け、2009年12月に2両編成2本、計4両を船舶、陸送により移送された。
2010年1月から車輌の改造が始まりワンマン改造された車輌は2000形として3度目の人生のスタートを切ることになりそうだ。
カラーは京王電鉄時代の面影を残すグリーンに塗られ、京王ファンをはじめ多くの鉄道ファンに魅力を感じてほしいとの願いからこのカラーに決まった。もう1編成は銚子電鉄を助けたいと銚子イオン様からオファーがあり、イオンのイメージであるかわいい犬のワオンのラッピングが施されワオン号としてすでに子供達に人気が出てきている。デハ700形、800形の代替えとして6.4Kmの線路で多くの方々に愛され銚子電鉄の未来を駆け抜ける車輌として願いをかけた車輌である。

銚子電鉄の電車たち vol.2

                        新型車両ご紹介 2000形


























デキ3

1922年ドイツのアルゲマイネ社製の凸型電気機関車。銚子電鉄へに昭和16年2月に入線し、それ以前は宇部地方の炭坑で働いていた。

デキ3と付番されているのは、開業当時に活躍していたガソリン機関車1・2に続いたものである。近年まで、ちょうし〜仲ノ町間でヤマサ醤油専用の貨物列車牽引用に使用していたが、現在では車庫に留置されている。

デキ3のイラスト入り入場券、壁掛け、プレート複製品、テレフォンカード、キーホルダーが販売されている。

デハ101(平成21年10月廃車解体)

昭和14年、日本鉄道自動車で木造(一部半鋼製)車体を新造し、不用となっていた下野電気鉄道デハ103の雨宮製台車と組み合わせたもの。当初ボデハ101と称していたが、戦後デハと記号を変え、昭和28年に再び日本鉄道自動車で鋼体化し、現在のスタイルになったが、廃車となる。

デハ301(平成21年10月廃車解体)

昭和5年新潟鉄工所製。元鶴見臨海鉄道のモハ115である。現役で活躍している同型の車両は調子電鉄のデハ301のみである。銚子電鉄への入線は昭和26年で、以来主力として活躍していたものの、現在では惜しまれながらも廃車となってしまった。

入線後、トロリーポール、ピューゲルと変更された集電装置も、平成3年4月には鶴見臨港鉄道当時と同じパンタグラフに復帰し、台車が当時と変わった以外は原型をほぼとどめていた。

デハ501 (廃車:犬吠レストランにて
                       面影が見られます)

上田交通モハ2321を、昭和47年に西武所沢工場で改造の上、譲り受けたもの。上田交通の前は近江鉄道クハ23なので、後述のデハ701・702とは昔も同じレールの上を走っていたことになる。

昭和21年、日本鉄道自動車製。車両長12メートルの小柄ながら4個モーター装備の力持ちであった。
  

デハ701・702 (廃車解体予定)

昭和53年に西武所沢工場で改造して入線した旧近江鉄道モハ51・52。同社の電動貨物デュワ101・102を、昭和16年、日本自動車で鋼体化して電車化された。
しかし時代の流れで使用の継続は難しく廃車予定。

デハ801(廃車予定)

昭和61年に伊予鉄道のモハ104を譲り受けたもの。昭和25年帝国車両で製造され、台車は日立製。銚子電鉄初の戦後製造車両。今年度運用が最後の雄姿となりそうだ。

デハ1001・1002

平成6年、営団地下鉄から譲り受けた銀座線の車両を、1両約3千5百万円をかけて改造したワンマン車両。

ちょうし電鉄の主力電車である。当時の(地下鉄)車輌を知るファンは電源が切れると非常灯がつくというアトラクションを懐かしく語っていた。

ユ101(休車)

「澪つくし号」の愛称で親しまれている車両で、昭和60年に旧国鉄の有蓋貨車ワム80000形1両を購入し、遊覧車として改造したもの。毎年4月20日から10月10日までの期間運行され、子供から大人まで人気を得ていた。

注: 上記写真は現在の塗装と一部異なります、旧塗装の当時のものもございます。