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横綱・白鵬(25)=宮城野=の涙が報われた。天皇陛下は3日、大相撲名古屋場所で1949年夏の1場所15日制以降で初となる3場所連続全勝優勝を果たした白鵬へのねぎらいとお祝いを伝える書簡を、日本相撲協会の村山弘義理事長代行(73)に贈られた。陛下が優勝力士に書簡としてお気持ちを伝えるのは異例中の異例。賜杯なき優勝に涙を流した横綱が、最高のプレゼントを励みに秋場所(9月12日初日・両国国技館)で4場所連続全勝Vを狙う。
悔し涙の後には、うれし涙が待っていた。天皇陛下からの思いもよらない、ねぎらいとお祝いの言葉。両国国技館で記者会見した白鵬は「これ以上ないことです。光栄でございます」と笑顔で話した。この日、天皇陛下の書簡を持った宮内庁侍従職が両国国技館を訪れ、村山代行に手渡した。同代行が書簡の内容を白鵬に伝えると、横綱は感極まった様子だったという。
異例のことだ。日本相撲協会広報部によれば、天覧相撲の際にコメントされることはあるが、少なくとも天皇が即位されてからは、今回のようなケースは初めてだという。宮内庁関係者も「異例のこと。不祥事があった中でも『国技』への陛下の思いは変わらない。一生懸命相撲をとっている力士を応援しているメッセージ」と説明した。
白鵬は、協会が名古屋場所で天皇賜杯の授与を見送ったことに関し、場所前から「国技をつぶす気か」などと発言。表彰式でも悔し涙を見せるほど、賜杯にこだわりを見せていた。書簡のコピーを手にした白鵬は、その涙が報われた形となり「千秋楽には賜杯がなく、うれしさと、悲しいというかさみしい気持ちで涙を流しましたが、今回は心から喜んでおります」と感慨深げに話した。
自粛ムードだった周辺も、少しずつだが元の姿を取り戻してきた。関係者によれば、横浜後援会では秋場所前に激励会を行うことを計画中だという。秋場所では4場所連続全勝Vや47連勝中の記録を更に伸ばすことが期待される。横綱は「まだ今年は2場所ある。その2場所を陛下のお言葉を励みに頑張っていきたい」と目を潤ませた。天皇陛下からの大きな期待に応えるためにも、千代の富士の53連勝、双葉山の69連勝という大記録の更新を狙う。
◆書簡の内容 天皇陛下には先般の名古屋場所において困難な状況にありながら、連日精励奮闘して幕内全勝優勝を果たしたのみならず、大鵬関の連勝記録を超え、歴代3位の連勝記録を達成した横綱白鵬関に、お労いとお祝いをお伝えになるとともに、今後とも元気に活躍するよう願っておられる旨の仰せがございましたので、貴理事長代行より白鵬関に伝達頂ければ幸甚でございます。
(2010年8月4日06時01分 スポーツ報知)
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