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理事長職を辞任する日本相撲協会の武蔵川理事長(62)=元横綱・三重ノ海=が、武蔵川部屋の師匠を勇退することが5日、分かった。後継は元大関・武双山の藤島親方(38)で、秋場所前に継承する。武蔵川理事長はこの日、両国国技館での臨時理事会に出席。4日は複数理事に辞意を表明したが周囲の説得から一転、封印。今後は不祥事からの改革案を打ち出した時点で正式に引責辞任する。
武蔵川理事長が師匠を勇退する。この日の臨時理事会で7月4日以来、約1か月ぶりに公の場に姿を見せた理事長は7月21日に胃がんの手術を受けたことを告白。関係者によると、幸いがんは初期の段階で手術は腫瘍(しゅよう)を切除する方法だったという。
ただ、健康面での不安は大きく弟子の指導に影響が出るため勇退を決断したという。後継は藤島親方で、秋場所前に継承の手続きを行う意向だ。通常、部屋の継承は年寄名跡を交換するケースが多いが今回は交換はせず、今後は武蔵川部屋が藤島部屋へ変わる。東京・荒川区東日暮里の部屋の所在地は同じで、新たに師匠となる藤島親方が元大関・雅山(33)ら15人の弟子を指導する。
師匠からの勇退と同じように理事長職の辞任を決断している武蔵川理事長。当初は、この日の理事会で辞意を表明する意向だったが4日夜に一門の枠を超えた複数の親方が武蔵川部屋を訪れ、辞意表明の撤回を懇願した。さらに午前11時からの臨時理事会の直前には、30人近くの親方が会合を持ち「理事長の下で一丸となって頑張りたい」との決議を採択。5つの一門の代表者が理事長室へ赴き、親方衆の思いと辞意表明を慰留した。
これを受け武蔵川理事長は、この日の辞意を封印することを決断した。会見では「5日をもって復帰しました。今後は全協会員、全力士が一心同体で改革にあたり外部からの指導をしっかり受け止めて頑張っていきたい」と、不祥事からの改革へ強い意欲を表した。
ただ辞意は封印したが、複数の関係者によると一連の暴力団排除の対策など重要な改革案が決まった時点で辞任する意向は変わっていない。最短で12日の理事会、ここでなければ23日に予定される理事会、評議員会で後継を指名することが濃厚。それまで監督官庁の文科省、世論の動きを見ながら協会内外でふさわしい人材を探すことになる。
◆文科省「もうミス許されない」 武蔵川理事長が続投となったことについて、監督官庁である文科省の芦立訓競技スポーツ課長は「武蔵川理事長だからダメということではない」との見解を示した。同課長は「村山代行がやってきた改革の流れを引き継ぎ、外部の独立委の声などに耳を傾けてほしい」と改革の流れを止めないことが重要だと強調。更に「もうミスは許されない。今度、改革が後退するようなことがあれば、相撲協会の存続どうこうの問題となってしまうでしょう」とくぎを刺した。
◆武蔵川部屋 1981年8月に元横綱・三重ノ海の武蔵川親方が出羽海部屋から独立し創設した。当時、出羽海部屋は分家独立は許さずとされていたが、円満での独立だった。以降、横綱・武蔵丸と、武双山、出島、雅山の3大関など12人の関取を輩出する名門部屋となった。
◆藤島 武人(ふじしま・たけひと)本名・尾曽武人。元大関・武双山。1972年2月14日、水戸市生まれ。38歳。水戸農高で高校横綱、専大3年時にアマチュア横綱に輝き、93年初場所に幕下付出で初土俵。2000年夏場所で大関昇進。腰痛の影響で在位2場所で陥落したが、同年九州場所から大関復帰。04年九州場所で引退。優勝1回。通算554勝377敗122休(幕内520勝367敗122休)。引退後は年寄・藤島を襲名。
(2010年8月6日06時03分 スポーツ報知)
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