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「30年前にいなくなった」 家族、地域とつながり薄く

 100歳以上の高齢者の所在不明が相次いで明らかになっている。20年、30年も前に家を出たという人。すでに50年以上前から住民登録地には住んでいない人も。家族や地域とのつながりの薄さが浮き彫りとなっている。

 大阪府大東市の職員が4日、同市の105歳の男性宅を訪ねると、長男(67)が対応。「父は30年ほど前、『施設に入る』と母に言い残していなくなった。その後どこにいるか分からない」と説明。生死も分からないと話しているという。

 奈良市の100歳の女性の場合は、市職員がことし5月、記念品贈呈で自宅を訪れた際、女性の養女(82)が「30年ほど前に家を出てから行方不明だ」と説明。しかし、住民票の抹消手続きは取られていなかった。

 埼玉県草加市の100歳の男性も所在不明。次男(68)は「もともと放浪癖があり、20年ぐらい前に出掛けて所在が分からなくなった。警察には届けてある」と話した。医療保険料は次男が払い続けているという。








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