メキシコから帰国した前WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男(右)と智子夫人=大阪伊丹空港
ボクシングの前WBA世界スーパーフライ級王者・名城信男(28)=六島=は3日、10泊12日のメキシコ“武者修行”を終え、帰国。現地では試合を生観戦し「雰囲気が違う。世界戦でなくてもやりたい」と海外挑戦への思いを新たにした。
5月のV3戦でカサレス(メキシコ)に敗れ、王座陥落。敵地での再戦を見据えメキシコ行きを敢行した。現地ジムで汗を流した前王者は「狭いしきれいじゃないけど、どんな環境でも強くなれるんだと思った」と日焼けした口元を引き締めた。
次戦は10月、国内でノンタイトル戦を予定。「濃い内容で滞在できた。もう一度行っても戸惑いはない」と敵地のリングに立つ準備はできている。「岡後援会長や(ジムの枝川)会長のおかげでいい経験ができた」。不屈の侍がベルト奪回へ歩き出した。
(2010年8月3日)