サハリンで旧日本軍戦車を展示へ ロシア、対日勝利強調【ウラジオストク共同】第2次大戦で日本の降伏後に日本軍とソ連軍の激戦があった千島列島最北端のシュムシュ島(占守島)に残存していた旧日本軍の戦車1両が8日までに、ロシア極東サハリン州に移送された。日本の降伏文書調印から65年となる9月2日に合わせ、州都ユジノサハリンスクの州立郷土史博物館で展示される。 ロシアでは、下院が9月2日を第2次大戦終結の記念日として制定する法案を賛成多数で可決するなど、対日戦勝利を強調する動きが活発化。展示により、北方四島を含む千島列島すべてを大戦の結果ロシアが獲得した領土と強調する狙いもあるとみられる。 州当局者は、展示目的の一つが「軍国主義日本に対するソ連の勝利を次世代に残すこと」と明言した。 占守島では日本降伏後の1945年8月18日未明にソ連軍が奇襲攻撃。武装解除を進めていた日本軍守備隊と戦闘になり、5日後の停戦協定までに双方の軍の多数が死傷した「終戦後の悲劇の島」として知られる。 【共同通信】
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