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最終更新:2010年8月5日(木) 21時48分

113歳女性の二男「口座の金使っていた」

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 全国で高齢者の所在が確認できないケースが相次いでいる問題です。JNNのまとめでは所在不明の100歳以上のお年寄りは60人を超えました。一方、都内最高齢の113歳のはずの女性をめぐっては、二男が「母親の口座の金は自分が下ろして使っていた」と話していることが新たに分かり、警視庁は金の流れも慎重に調べています。

 「人間と人間のつながりそのものが希薄になってしまっている」(菅首相)

 「世界一の長寿国の日本だと言われていながら、その実態、100歳以上の方が行方が分からないということは、行政の責任も大きい」(長妻 昭 厚労相)

 長妻大臣は厚生労働省に対策チームを緊急に立ち上げ、医療保険や介護保険の利用状況を調べ、所在が分からない高齢者を把握できないか検討することを決めました。

 JNNのまとめでは、全国で所在が分からなくなっている100歳以上のお年寄りは60人を超えることが分かりました。

 こうした中、東京都の最高齢、113歳の古谷ふさ さんが所在不明となっている問題で新たな事実が分かりました。

 警視庁は3日、府中刑務所で受刑中の二男から事情を聴いたところ、二男が「母親の口座から金を下ろして使った。母親が生きているかどうかは分からない」と話していることが新たに分かりました。

 また、同居していることになっていた古谷さんの長女も、杉並区に対し、「通帳は弟(二男)が管理していた」と説明しているということです。

 古谷さんの預金口座には都の職員だった夫の死後、50年間にわたり、都から遺族扶助料が振り込まれていて、警視庁は古谷さんの預金の引き出しの記録などについて、さらに調べを進めています。(05日20:43)

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