宝くじを販売する権利の売買話で現金400万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた元衆院議員秘書・小宮山徹被告(48)の初公判が5日、東京地裁であった。小宮山被告は「詐欺のような行為をした覚えは全くない」と無罪を主張した。現金は融資として受け取ったという。
小宮山被告は元郵政相で父の故小宮山重四郎・元自民党衆院議員や、妹の小宮山泰子・民主党衆院議員の秘書を務めていた。
起訴状によると、小宮山被告は2009年6月、「1店舗1千万円で購入してほしい。一番利益率のいい店舗の権利を売る」などと宝くじを販売できる権利を売るとのうその話を持ちかけ、会社役員男性からの借金600万円との差額として現金400万円をだまし取ったとされる。
検察側は冒頭陳述で、小宮山被告が実質的に経営する宝くじ販売会社は、09年3月の時点で宝くじを販売できる権利を失っており、売り場の土地貸借契約も同年4月に解約して明け渡していたと主張した。