2010年04月22日

2等は初乗船者にすすめられるか?

ちょっとコメントの方であったので、こちらで書きます。

私はいろんな人にリアルで船を勧めていました。そのとき、どの航路が良いのか、どの等級が良いのかも含めて詳しく説明をします。
まず、その人が行きやすい方法、快適さ、価格などを考えます。その条件を出すには、目的地はどこか、その人は車なのか徒歩なのか、誰と一緒に乗船をするのか、を聞きます。もちろんよく知っている人であれば、どういう性格なのかも考慮します。
例えば、家族4人で北海道へ行きたい、車を利用、なるべく安く済ませたい、という条件であるなら、私は大洗夜便をおすすめします。なぜなら、この大洗夜便はすべてカジュアルクラス(寝台クラス)ですが、4人で利用なら必ず部屋を貸し切ることが可能で、安く快適に過ごすならこれがベストです。
また、徹夜の雑魚寝でも平気な人が大阪から小倉へ1人で向かう場合、阪九フェリーの2等をおすすめします。逆に雑魚寝が難しそうな人であれば阪九または名門大洋の個室タイプの寝台クラスをおすすめします。

では、初乗船の人に2等をすすめられるかどうか?
私の答えとしては『人による』、その人が雑魚寝が大丈夫かどうか?神経質ではないかどうか?荷物がどの程度か?
相部屋でも平気に寝ていられたり、何かのイベントで徹夜して並べる人なら大丈夫かも? でも他人のすぐ側で寝るのが嫌だったり、他人のイビキで寝られない、もしくは自分のイビキが気になる、もらい酔いに心配、など神経質だったら2等は向きません。2等や寝台の場合、荷物の置き場が限られ、しかもセキュリティ面が良くないので、貴重品や大きな荷物はロッカー(有料が多い)に入れるか案内所に預かってもらうしかありません。どうしても手元に起きたい人は鍵が付いてある部屋に限りますね。(←特にノートパソコンや高価なカメラなど)

私の場合、2等座敷の経験は短中距離航路でしかありません。
昼間であれば他の人と話ができて楽しく過ごせますが、これは相部屋にどんな人がいるかどうかで状況が変わりますね。
ジャンボフェリーで一夜を過ごしたことがあり、こちらは揺れも少なく船酔いしている人がまったくいなく、変な匂いもなかったので、不快感もなく過ごすことができました。
しかし、昼間のどこかの中距離航路で2等を利用したとき、ある便では子供が走り回って騒がしく、しかも揺れているから心配で心配で個室に変えてしまったし、ある便ではガラガラだったのですが、どうも匂いが気になって、部屋に行かず、パブリックスペースで過ごしたこともありました。
ある寄港便の船で、ガラガラになった2等部屋へ行ってみたところ、なんとも異様な匂いがしてきて、短時間でもいられないほどでした。
快適に過ごせられる座敷部屋であれば問題はなさそうですが、状況によっては匂いだけでダメになりそうです・・・。匂いだけで、気が狂って体が震えたり、冷や汗が出たり、大変なことになりそうです。(船ではないが、満員電車でひっかけられた経験あり。これがトラウマとなり、満員電車に乗るだけでも腹痛がしたり、吐き気がしたり、震えたりします)
それほど神経質なため、できるだけ個室を利用するようにしています。決して、優越感とか云々ではありません。寝台は場合によるかな?

rumirumiferry at 23:22│Comments(8)TrackBack(0)clip!設備 | 客層別

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この記事へのコメント

1. Posted by レンジでチン   2010年04月23日 18:33
初乗船者にすすめられるか?
以前の問題だと思うのです。
核家族化が話されるようになって、既に40年以上の時が過ぎました。
昔のように、ちゃぶ台を囲んで家族全員で食事をし、夜は全員が川の字になって寝る時代じゃないのですよ。
それが、良いことかどうかは別として。
子供は子供部屋があるのが当然だし、それどころか1人に1台のテレビが有って、家族とはいえそれぞれがマイペースで時間を過ごしています。
そんな状況で生まれ育った連中は、既に40歳を超えている年代だし、その親に育てられた子供だって成人になっているわけです。
それを「乗り合いの公共交通機関だから。」という理由で「文句が多い。」というには、正直なところ無理がある。
公共交通機関なら尚更に、時代のニーズにあったサービスを提供することは重要なことだと思います。
子供の頃、母親の田舎の仙台へ行くにはディーゼル急行で8時間近くかかったのかな。
それが電化によって6時間となり、「特急ひばり」では4時間程度に時間短縮されたばかりか、エアコンが入って座席だってリクライニングするようになった。


2. Posted by レンジでチン   2010年04月23日 21:00
以前、読んだ本の中に荻窪のラーメン屋のオヤジの話しがあったのを思い出しました。
初老の客が着て、「オヤジさんの作るラーメンは、全く変わらないで、俺が学生のときと同じだ。実に旨い。」
ラーメン屋のオヤジは、その初老の客を真剣に殺してやろうかと思ったそうです。
40年も50年も前と同じラーメンを作っていたら、不味くて喰えるか!
戦後すぐの何もない時代に、それでも苦心して苦心して、その後も日々時代に合わせて命を賭けて苦心してきたんだ。
その時代時代を常に意識して、苦心してきた結果として、常に「また喰いたい。」と思わせるんだ。
3. Posted by しれとこ丸   2010年04月23日 21:09
旅客船における客室設備の変遷の歴史…なんてのは止めときます。が、確かに現在のフェリーの二等室の基本はもはや古いかもしれません。JNR青函航路の津軽丸型がそれにあたります。東京オリンピックの時代ですからね。しかし二等を全部寝台にするのは不安があります。現在ただでさえ公室を私物化する旅客が多いので、自分の寝台以外に行き場を無くす人が出てきそうですから。二等和室はそういった部分を吸収させるためにも残されていると思います。諸外国では、エコノミー席はいまだにカイコ棚がありますから居住性は随分ましかと思いますがね。居住性と隔離(徹底した個室化は、ブロイラーの小屋に成りかねません)の妥協点はカジュアルフェリーのシングル寝台での相部屋でしょうね。個室にこもる旅なら、わざわざ船使う必要ないのです。バスでも仕切って作れば安く運用できるでしょう。私はそんな奴隷船みたいな船旅をお勧めする気はありません。ただ個室占有に対応するには、総定員数を増やさなければロスがありすぎると思います。このキャビンはリゾートには適しませんから、レジャー指向にはクルーズ客船とするべきでしょう。結論を言うと、二等は旅慣れた人向きの気軽な簡易設備である、となりますね。
4. Posted by レンジでチン   2010年04月23日 21:10
それが、フェリーの客室はどうなのかしらん?
特に2等は。
既に多くの、絶対数の人々が拒否したから、今があるのじゃないかと思う。
公共交通機関なら尚更に、時代のニーズに合わせて万人が利用しやすい設備を導入するのが、当然の義務だと思う。
乗り合い路線バスでさえ、ノンステップバスを導入して万人が利用しやすくしているのだから。
5. Posted by しれとこ丸   2010年04月24日 08:42
ラーメンの親父さんの話、興味深いですね。私の感想は二点。4、50年も〜不味くて食えるか、そりゃそーだ、日々進展必要ですね。だが、彼は自分の商品だけ愛して客との気持ちのやりとりが無い。客への愛情がない。4、50年の間そんな売り買いだけの商売してたんかと思いました。(私も以前は飲食業でした)船サイドだって、限られた予算・設備の投資をし、愛社・愛船・愛客の精神をもって不自由・不便があるなかで少しでも旅客にくつろいでもらおうと乗組員・客室係一丸となり努力してきました。また、それが伝統でした。昨今、陸上の会社の手法にのっとり合理化がすすめられ、外部業者を大幅に取り入れ、客室係を陸上パート社員並の待遇にしてしまう事でコスト削減は成功。しかし、前出の三つの精神は見事に寸断されて、旅客船の伝統として受け継がれてきた、旅客との気持ちのやりとり、旅客への愛情が無い(もしくは、感じられない)状況になりました。補完していたサービスを取り上げ、不十分な設備だけあてがわれたら、旅客の不満が出てくるのは当然でしょう。今や二等室は、部屋に金かけても無駄になるという見本となりました。
6. Posted by 圧力鍋   2010年04月25日 19:45
異様なにおいは、おそらく酒盛りした後でしょうね。あるいは靴下の・・(以下自粛)

翌日のエントリーでご指摘のように二等(エコノミー)も必要ではありますが、積極的に選びたいものではないですね。
起きている間は、貴重品も持ち歩きますが寝てる間は不安ですし、コンセントや充電機器の問題もありますので私も最低でも二等寝台以上を選びたいです(一部の船では二等寝台でもコンセントがないお部屋もあるみたいですね)。

逆に最近は携帯の充電をしなくてはという強迫観念があるのか、通路とかそこらのコンセントにやたらさして携帯を充電しているのをみかけます。
盗電とまではいいませんが防犯上どうなんでしょう。ひどい時には後から来た奴が前の奴の携帯を抜いて自分の携帯を充電したのか、コンセントの周辺に携帯が何本も散らかっていて無法地帯のようになっていたりします。
7. Posted by RUMI   2010年04月27日 21:20
ご意見、ありがとうございます。

公共交通機関は相席(相部屋)であることが当然ですが、船の場合は公共交通機関でも宿に近いところがあり、宿だと考えれば相部屋というのは変に感じてしまいます。
昔なら、相部屋の宿もありますが、やっぱり個室の方が今の時代ですね。修学旅行でさえもクラスメイトと一緒に寝るのが1つの行事だと思うのですが、プライバシーの問題からして雑魚寝のないところもあるとか、これはちょっとやりすぎだと思いますが・・・今の時代はそこまでしないとダメなんでしょうかね?
今でも2等雑魚寝部屋が残っているのは、昔からの船の部屋、という意味であるのでしょう。船を昔から知っている人であれば、それが当たり前のように感じるかもしれませんが、私のように数年前より知った人にとってはこの部屋の存在について疑問に感じる人もいるかもしれませんね。(これは船内泊があるフェリーに限る)
私もその1人であり、団体や知っている人同士であれば面白そうな部屋だけど、個人で乗船して知らない他人と一緒になるのは嫌だなー、って感じました。
でも、他の交通機関や短距離航路であれば、他人の近くでも何も違和感も感じませんね。
8. Posted by RUMI   2010年04月27日 21:34
私の経験では、
ある昼便の2等は、なんだかカビ臭いような匂い。
ある寄港便では、酒盛りのつまみ系の匂いと足の匂いが混じったような、それにプラスしてあの匂いも? とても複雑な匂いでした。
昼便の2等の方は我慢できそうな感じですが、寄港便の方はさすがに我慢できない匂いです。

貴重品について、
通路に携帯電話が充電されっぱなしだったり、携帯ゲームまでありました。どれも近くに誰もいなくて、放置されたままです。誰かにデータを見られたり、盗まれたりされても知りません。

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