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痛み悩みママ心 遺棄2児へ「追悼」連日100人超(2/2ページ)

2010年8月5日

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写真事件があったマンション前にできた献花台。飲み物や食べ物などが置かれる中、亡くなった子どもたちに向けて、ある母親からのメッセージが添えられていた=5日朝、大阪市西区、森井英二郎撮影

 事件を防ぐにはどうすればいいのかと考え込む人も。大阪府高槻市の会社員女性(36)は1年前、通報されたことがある。疲れて帰宅し、寝付かない長女(2)を泣かせるままにしていたら警察官が来た。「部屋にまで入られ、色々聞かれてすごくショックだった」。それでも今回の事件後、「子どもの命を守る方が大切」と思うようになった。自分は絶対虐待はしないと思っていたが、今は「この子がいなかったら」と思う心は痛いほどわかる。夫や両親に支えられてどうにか育児ができている。「この母親(下村容疑者)はまだ23歳。もっと周りが支えてあげるべきだったのでは」

 京都府八幡市の主婦(27)は小学生の時に両親が離婚。父親から虐待を受けたという。すぐに手が出る人で、仕事で家にいないことも多かった。不登校になり、冷蔵庫のものを1人で食べた。耐えきれずに3年ほどして、母親に一緒に住みたいと訴えて家を出た。いま5歳と4歳、1歳の子がいる。「自分も子どもに手が出ることもある。大事なのはパートナー。事件を減らすには男性が責任を持って育児に取り組む必要がある」

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