韓国:人工衛星搭載ロケット打ち上げ失敗

2010年6月10日 20時32分 更新:6月10日 23時3分

 【ソウル西脇真一】韓国初の人工衛星搭載ロケット「羅老(ナロ)号」が10日、韓国南部・全羅南道の「羅老宇宙センター」から打ち上げられたが、高度約70キロに達した2分17秒後に通信が途絶。韓国教育科学技術省は飛行中に爆発し失敗したと発表した。

 韓国は、世界で10番目の自力による人工衛星打ち上げをめざしているが、昨年8月にも衛星の軌道投入に失敗している。安秉万(アン・ビョンマン)教育科学技術相は、技術協力しているロシアと原因を究明し、3度目の挑戦を目指すと表明した。

 ロケットは全長約33メートルの2段式で、1段目はロシアの技術を導入し、2段目は自力開発した。

 ロケットと弾道ミサイルは基本技術が共通している。北朝鮮は1998年と昨年、人工衛星打ち上げと主張して長距離弾道ミサイルを発射。国連安全保障理事会で北朝鮮を非難する議長声明が採択された。北朝鮮はこのため、日本や韓国によるロケット開発を批判している。

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