中国の貿易統計グラフ
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中国は「世界の工場」と言われているように、かつての日本のように加工貿易によって、めざましい経済発展を遂げている国です。安い労働力を背景に、原材料(と技術)を輸入してそれを加工し、製品として輸出することで利益を上げています。そんな中国の貿易状況を詳しく分析してみました。まず、貿易相手国の割合です(2004年度)。

日本企業の進出が著しいことから、日本向けの輸出が最も多いのかと予想してましたが、実はアメリカの方が日本の2倍近い金額の輸出相手であることが分かります。アメリカが「人民元の切り上げ」を強く要求しているのも、十分うなずけますね。
一方で輸入については、日本からのものが最も多いという結果になっています。激しい反日教育が問題視されている中国ですが、実は中国人は日本製品が大好きなのです。特に自動車や家電製品などは、日本製品が現地ではブランド化していて、庶民にとっては高嶺の花である状況です。勿論中国も、自国製品の販売に力を入れてますが、性能に雲泥の差があるため、日本製品がもてはやされ、自国製品は見向きもされていないのが実情です。
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【輸出】 |
合計 438228 |
1機械類 |
172562 |
2.衣類 |
52145 |
3.繊維品 |
27179 |
4.金属製品 |
14348 |
5.はきもの |
12490 |
【輸入】 |
合計 412760 |
1.機械類 |
175309 |
2.精密機械 |
24007 |
3.鉄鋼 |
22127 |
4.原油 |
19782 |
5.プラスチック |
18679 |
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次に輸出・輸入を品目別に見てみます。各数値の単位は「百万ドル」であることに注意してください。例えば輸出第一位の品目である機械類の総額は1725億ドル(約20兆円)ということになります。
やはり輸出は、機械類などの工業製品と、衣類やはきものなどの繊維類が大半を占めています。逆に輸入品目は、原油や鉄鋼、プラスチックなどの原材料品目が名を連ねており、これらを見るだけでも中国が加工貿易立国であることが分かります。ちなみに輸入品目の第六位は自動車の約117億ドルです。
中国の貿易収支(黒字)の鈍化
そして中国のトータルの貿易収支は、約155億ドル(約1兆8千億円)の黒字ということです(貿易収支のデータは2003年度のものです)。上記データとは別の資料によると、2002年度の中国の貿易黒字は442億ドルとされていました。黒字は相当縮小していることになります。
これは、中国自体は経済成長を遂げているものの、同時に国内での人件費の高騰も始まっていることと、2003年前後から原油価格が高騰し始めたことが原因と思われます。日本がそうであったように、中国もいつまでも安い労働力で商品を生産し続けることは出来ませんし、エネルギー問題も年々深刻になることは確実です。
今はまだ人民元が半固定レートであるが為に成長を続けられていますが、アメリカからの圧力が強まる一方のなので、今の元安レートをいつまで続けられるかは未知数です。近い将来、中国の成長に急ブレーキが掛かる可能性は高いと思います。
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