第22回参院選での自民党支部長による選挙違反事件で、富山区検は2日、富山市古沢、同党古沢地区支部長、島田健次容疑者(63)を公職選挙法違反(供応買収)罪で富山簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、罰金30万円の略式命令を出し、島田被告は即日納付し釈放された。略式起訴とした理由について、富山地検は「反省しており、供応額が高額でなかったことを考慮した」としている。
地検などによると、島田被告は6月30日午後9時半~午後11時半ごろ、富山市内の居酒屋で、同市の男3人に対し、野上浩太郎氏への投票や票のとりまとめなどを依頼し、報酬として1人当たり4800円相当の酒食を接待したとされる。
接待を受けた男3人についても、区検は2日、簡裁に同法違反(受供応)の罪で略式起訴した。【大森治幸】
毎日新聞 2010年8月3日 地方版