角界に5つある一門のうちの1つ、時津風一門が3日、両国国技館で一門会を開いた。7月31日の「ガバナンスの整備に関する独立委員会」に出席した勝ノ浦親方(元幕内北勝鬨)が、独立委がまとめた暴力団排除対策の骨子などを説明したが、2日に一門会を行った立浪一門が提案した積極的な改革委員会の設立については、結論を出さなかった。
勝ノ浦親方は「委員会ばかり作ってどうするの。一門でもっと(議論を)しないと」と慎重姿勢だった。23日に相撲協会が開く角界再生へ向けた意見交換会の前に、年寄総会が開かれるため、その場で時津風一門としての意見の集約を図る。
ただ、ある親方は「すぐには意見はまとまらないと思う」としている。立浪一門が設立を思い描く“内部の改革委”実現には、時間がかかりそうだ。
(2010年8月3日)