11ＰＭで人気、今野雄二さん首つり自殺

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　映画、音楽評論家の今野雄二さん（６６）が２日夕方、都内の自宅アパートで亡くなっているのが見つかった。首つり自殺とみられ、死後数日がたっていた。渋谷署によると、今野さんは１人暮らし。遺書はなかったという。着衣の乱れや身体の損傷、室内が荒らされた様子がないため、事件性はないと判断された。３日に検視が行われた後、遺体は親族に引き取られる予定。葬儀日程は未定。

　今野さんは北海道出身。大学卒業後、平凡出版（現マガジンハウス）に勤め、雑誌「平凡パンチ」や「ａｎ・ａｎ」編集部を経て独立した。キレのいいトークや毒舌で人気になり、日本テレビ系「１１ＰＭ」などのテレビ番組に出演。石井明美のヒット曲「ＣＨＡ－ＣＨＡ－ＣＨＡ」の訳詞や、舘ひろしの「泣かないで」の作詞も手掛けた。

　今野さんの死去が報じられた３日、自宅周辺では悼む声が続いた。アパート清掃員の男性（６０）は「最近は元気がないように見えた。でもダンディーな人だから、自分から悩みは言わなかった」と話した。３５年前から友人という女性は、花束を持って訪問。「部屋に入れないので、花束を立て掛けてきました。これ以上は話せません」と、涙目で言葉をしぼり出した。

　［2010年8月4日9時59分　紙面から］