時津風一門が立浪一門案を一蹴　改革委立ち上げ問題

　立浪一門がぶち上げた親方衆による改革委員会立ち上げは、いきなり暗礁に乗り上げた。立浪一門会から一夜明けた３日、時津風一門会が東京・両国国技館で一門会を開催。しかし、立浪一門案については慎重な構えで、いきなり足並みがそろわない事態になった。

　時津風一門会後に取材に応じた勝ノ浦親方（元幕内北勝鬨）は「そんなにいっぱい（新しい会を）作ってどうするの？　そんなに踏み込んで話していないし、いろんな意見があるから、もう１回話さないと」と改革委の発足に疑問符。「改革委とかではなく、一門ごとに意見をまとめて上に上げてもいいんじゃないか」という声も出た。

　また、別の親方からは「生活指導部特別委員会もある。そこで（意見を）まとめたらどうかなという考えも出た」とも。同委員会は時太山死亡事件で発足し、各一門から１人ずつ代表の親方を選出している。

　立浪一門は２３日に開かれる臨時年寄総会で改革委の立ち上げを要望する方針。だが、まだ一門会を開いていない一門もあり、２３日までに意見がまとまるかどうか微妙な状況となった。　（岸本隆）