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【格闘技】石川直生が涙の会見2010年8月4日 紙面から
K−1ルールで行われるKrush9(8月14日、東京・後楽園ホール)で梶原龍児(33)と対戦するナオキックこと石川直生(31)が3日、都内で会見。K−163キロ級日本大会決勝トーナメント(7月5日)の1回戦で才賀紀左衛門戦に敗れた屈辱的な試合から復活を目指すリングを前に、涙ぐむ一幕もあった。 7月5日は石川の屈辱記念日。試合前に散々“口撃”された才賀によもやの敗北。どん底に落ち込んだ石川は「才賀が21歳。優勝した大和が22歳。31歳のボクは終わりかなと思った」と心が折れかけた。 大会直後に今大会の参戦オファーをもらい、周囲の励ましもあって「ここでやめたら後悔する」と思い直して受諾。しかし、傷心が簡単に癒えたわけじゃない。言い尽くせない心の葛藤(かっとう)があって、今にたどり着いた。 「紀左衛門に負けたことが、1年後、笑って話せる自分になりたい」と石川。悪夢をぬぐい去るには勝つしかない。そこからナオキックの復活物語が始まる。 (竹下陽二) ◆Krush 08年に始まったキックボクシング興行。ひじ打ちなし、首相撲なしのK−1ルールで各団体の選手が競う。K−1への登竜門的存在。
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