中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【芸能・社会】

12年大河「平清盛」

2010年8月5日 紙面から

 NHKは4日、2012年(平成24年)の大河ドラマが「平清盛」に決まったことを発表した。

 放送中の「龍馬伝」、来年の「江(ごう)」に続く新作は、1963年「花の生涯」スタートから50年目、51作目。平清盛(1118〜1181年)が主役となるのは、72年「新・平家物語」以来40年ぶり。脚本は大河初挑戦で、連続テレビ小説「ちりとてちん」で知られる藤本有紀さんが手掛ける。

 ストーリーテラーで知られる藤本さんのオリジナル脚本で、平安末期に生きた清盛の権力者、アンチヒーローといった従来のイメージを一新。瀬戸内の海賊を討伐して海の覇者となり、中国・宋との交易でばくだいな富を築き、日本初の武士の王となった清盛を、躍動感あふれるエネルギッシュな男として描き出す。

 半世紀を迎える大河のテーマは挑戦。磯智明チーフ・プロデューサーは、「変革期を迎えつつある現代だから、混迷の時代にさっそうと現れたヒーローを描きたかった。史料の少なさをバネに、900年前の歴史のダイナミズム、清盛というアクティブで濃いキャラクターを、いまの時代解釈で作っていきたい」。

 柴田岳志チーフ・ディレクターも「絵巻物ではない平安時代を、そして平安版ゴッドファーザーのような清盛を描きたい」と演出プランを語った。

 メーンの登場人物は後白河法皇や西行など50人。青春時代から死去する64歳までを演じる清盛役などキャストは後日発表される。磯チーフ・プロデューサーは「ナイーブというより力強く時代に向き合っていけるキャラクターの人に演じてもらいたい。この数年とは違ったカラーの人になるだろう」と、すでに“意中の人”がいることをにおわせ、「まだ打診はしていない」とけむに巻いた。

 

この記事を印刷する


中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ