紅白戦で奮闘するブルザノビッチ(手前左から2人目)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは3日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで2部練習を行ったが、MFブルザノビッチ(24)が午前練習に大遅刻した。MF中村直志(31)が全治3週間と診断され、8日のFC東京戦(味スタ)で先発出場も期待される矢先の失態だけに、あとはプレーで挽回(ばんかい)するしかない。
いない。どこにもいない。2日間のオフが空けた午前練習で、ブルザノビッチが約90分の大遅刻を犯した。全メニューが終わってからようやく“出勤”すると、申し訳なさそうな表情を浮かべながら、喜熨斗フィジカルコーチとランニングで汗を流した。
セットしたはずのアラームが鳴らず、目が覚めたときには10時40分だったというが、ブルゾの遅刻は今季2度目。それだけに「ゴメンナサイ」と日本語で猛反省した。
この日は、クラブ職員を対象とした朝礼で久米GMが「こういう時だからこそ、気を引き締めていこう」と話していた。リーグ再開後3勝1分けとチームが好調で、厳しさを増す上位戦線へ、勝ってかぶとの緒を締めていただけに、間の悪いタイミングでの失態となってしまった。
それだけに、ブルゾも失地回復に必死だ。午後練習の紅白戦では、負傷離脱したMF中村に代わって主力組に入ってプレーし、8日のFC東京戦は4試合ぶり先発出場のチャンス。紅白戦でも技ありゴールを決めて猛アピールした。
清水では練習に遅刻したDF辻尾が前節に懲罰ベンチ外となったが、グランパスは特にペナルティーを与えない方針。あとはグラウンドの上で名誉挽回(ばんかい)するしかない。 (塚田陽一郎)
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