はるな愛「ゾンビ」スッピンでも２４時間走るよね～

練習の合間に手鏡を見てメークを確認するはるな愛

　日テレ系「２４時間テレビ３３　愛は地球を救う」（２８～２９日放送）のチャリティーマラソンランナーを務めるタレント・はるな愛（３８）が炎天下での練習を公開した。番組史上初となる“ニューハーフランナー”は、化粧が汗で流れ落ち、完全なスッピン状態。「メークに構いきれない。それよりゴールに行きたい」と、本名の「大西賢示」に戻る覚悟で激走することを誓った。

　歯を食いしばり、鬼の形相でゴールに駆け込んだ。汗だくで練習を終え、手鏡をのぞき込んだはるなは「いやだぁ。顔を隠した～い」と悲鳴を上げた。

　書いていたまゆ毛は消え、付けまつ毛もなくなっていた。完全にスッピン状態。ニューハーフの世界大会「ミスインターナショナルクイーン２００９」で世界一に輝いた“美ぼう”はどこへやら。「大西賢示じゃない。ゾンビです」とはるな。応援に駆けつけたメーンパーソナリティーを務めるＴＯＫＩＯ・山口達也（３８）も「誰？　初めまして的な顔になっているけど」とツッこんだ。

練習を終えるとスッピンでガッツポーズ

　史上初のニューハーフランナーは当初、メークにこだわっていた。本番では給水ポイントに化粧直しを置くことを検討した。ところが、きつい練習が続くにつれ、気が付いた。「メークに構いきれない。走ることしか考えられない。どうでもよくなっちゃう。それよりゴールに行きたい」。身だしなみよりも、完走を最優先することを決めた。

　それでも最低限の“乙女心”は忘れない。「リボンと黒目が大きく見えるコンタクトは譲れない。ヒゲは途中で気にします」。コンタクトは２４時間付けっ放しにはできないため、外すタイミングを検討するという。

　仕事の合間を縫って、週３回のペースで走っている。この日は午前と午後の２部に分けて、自身最長となる計２６・６キロを走った。昼食に大好物のカレー２杯、つけ麺（めん）を平らげ、絶好調と思われたが、午後になると両ひざが痛み出すアクシデント。ウオーキングしかできず、「悔しい」と唇をかんだ。ランナーに決まってから２か月半、１７回（計１７３２時間）の練習で１５８・８キロを走破。伴走スタッフによると、長時間走れる筋肉が付いてきたという。

　本番の距離は今後、決まる。「完走したら、ＴＯＫＩＯの長瀬（智也）様にハグしてほしい。顔を見られないように、胸に顔を押しつけます」。大好きな「長瀬様」を思い浮かべ、なりふり構わずゴールを目指す。

　◆はるな　愛（はるな・あい）本名・大西賢示。１９７２年７月２１日、大阪市生まれ。３８歳。４歳頃から性同一性障害に悩みながら歌手を志す。中学卒業後はニューハーフとしてショーパブなどで働き、９１年に性別適合手術を受ける。松浦亜弥のエア芸「エアあやや」で人気者に。「言うよね～」は０８年の流行語大賞にノミネート。戸籍上は男性。身長１６４・５センチ。血液型Ｏ。